ニットのお話 ~ベタ平って?切替ニットって?~

サンクスパック、お待たせしております。

トップページに配送予定を載せておりますので、ご確認していただければと思います。

 

さて今回は「ニットのお話」と題したブログ更新です。

 

マフォンが販売しているのはリバーシブルジャガードニット

ニットって、Tシャツなどで私たちの生活にとてもなじみ深いものですが、

本当に奥深い世界です。

ここでは、一般的にはわかりにくいと思われる生地や、色々なニットについて説明します。

 

 

今回は「ベタ平ジャガードニット」「リバーシブル切り替えジャガードニット」について。

「ベタ平(べたひら)」って?

「切り替え」って何が切り替えなの?

と思われる方も多いのでは。

 

是非読んで、生地についてより知っていただき、素敵な作品作りにいかして下さいね!

 

 

まずは「ベタ平(べたひら)」。

名前の通り、「ベタッと平たい」生地だと思って下さい。

下の写真をご覧下さい。

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どちらもダルブルーとベージュという同じ色を使って編んでいますが、

左のテリア柄は「リバーシブルジャガード」、右の音符柄は「ベタ平」です。

 

一番大きな違いは一目瞭然、裏側です。

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リバーシブルは表と色が反転して模様が出ますが、ベタ平は出ません。

 

そして、断面にも注目です。

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リバーシブルは模様の場所が接結して袋状になっているのに対して、

ベタ平はまっすぐ、平らです。

 

画像では分かりづらいかもしれませんが、

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ベタ平の方がカッチリとした生地です。

さらに、ベタ平は、ベージュの部分、うっすらと下のダルブルーが見えて、

ベージュが少し濃く見えるのがわかるでしょうか?

 

リバーシブルジャガードの方が、細かい模様はきれいに出ます。

逆にベタ平はしっかりとしていて、模様のゆがみがあまりありません。

 

なぜ音符柄をベタ平にしたんでしょう?

答えはとっても簡単。

「裏側が、記号が逆向きになってしまうから」(by小林デザイナー)

ということでした(笑)!

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ベタ平ジャガードニット生地  音符柄 色:杢グレー/アイボリー

 

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ベタ平ジャガードニット生地  音符柄 色:デニム/ダルブルー

 

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ベタ平ジャガードニット生地  音符柄 色:ベージュ/ダルブルー

 

 

伊藤部長によると、

「2017年は3配色のベタ平生地を作りたい!」とのこと。

どんな生地ができあがるのか?

楽しみにお待ち下さいね!

 

 

 

さてお次は「リバーシブル切り替えジャガードニット」。

トライアングルブロック柄やカラーブロック柄でおなじみです。

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リバーシブルジャガードニット生地 トライアングルブロック柄 色:C#5ピンク×レモン×オレンジ×オフミント×ブルー×杢グレー

 

このような多色の切り替えニットはしばしば、みかけると思います。

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マフォンの切り替えジャガードニットがどうして珍しいのか、説明していきますね。

 

 

トライアングルブロックの生地をよーく見ると、

A段とB段で、3色ずつ糸を使っていることが分かります。

SOR_3250のコピー

 

例えば、A段のここは、マリーゴールド。

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ここは杢グレー。

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ここはネイビー。

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一段上がって、B段の

ここはデニム。

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ここはミモザ。

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ここは、イエローオリーブ。

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合計6色を使っています。

 

そして、ここからが面白いところ。

 

ネイビーの三角形の裏には、

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杢グレーとマリーゴールドの色の糸が編まれているんです。

 

 

ネイビーの三角形の裏をめくると、

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ほら!

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アップにしてみましょう。

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もうお分かりでしょうか。

 

 

同じく、デニムの三角形の裏は、

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イエローオリーブとミモザの色が編まれています。

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実際に見てみましょう。

デニムの三角形の裏を見ると・・・

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イエローオリーブとミモザで編んだ三角形になっています。

ほら!

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分かっていただけましたでしょうか?

 

さて、このリバーシブル切り替えジャガードニットが編める機械がこちら。

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この機械は、なんと

世界に数台しかありません

 

日本じゃないですよ、

世界に数台しかないんです!

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そんな貴重なニット。

マフォンがホームページなどで「とっても珍しい」とご紹介しているのが、

分かっていただけるかと思います。

 

 

これからも、この数少ないニットを編める貴重な機械と技術を生かし、

皆様に喜んでいただけるニット生地を生み出していきたいと思っています。

 

 

ただし、私たちは生地の作り手。

いくら良い生地を作っても、やはり使っていただかなくては価値は生まれません。

 

生地の可能性を何倍、何百倍にも広げてくださるのが、お客様のクリエイティビティだと思っています。

 

一人でも多くの方にマフォンの生地を手にとっていただき、そのの魅力、その手触りの良さを知ってもらえればと願っています。