こんにちは!マフォンSTAFFのアンジーです。
先日、コップ袋のワークショップをした時、スタッフの間で話題になったのが、
普段、手芸をやらない方がロックミシンを触られた時の驚きや感動。
20分程度の短いワークショップにもかかわらず、ソーイングの魅力に
触れてくださった方が多かったこと、とても印象に残っています。
マフォンの生地は縫いやすいので、家庭用ミシンでも簡単に縫えます。
でも、ロックミシンがあると、ぐーんと作業が早くなり、仕上がりもよくなって
満足感もあがるんです。
普通ミシンでも作業はできるし、ロックミシンは高価なものだし・・・
と購入を迷っている方も多いはず。
悩んでいる方にも、「ロックミシンって何?」という手芸初心者の方にも
「その良さを知ってほしい!」との思いから、
今日は子供用Tシャツをロックミシンで作る過程をご紹介します。
完成まで、目標は30分!(生地の裁断時間は含めません)
さあ、時間内にできるでしょうか?楽しみに読み進めてください!
ロックミシンも色々種類がありますが、
マフォンスタッフが使っているのはbaby lockさんの「衣縫人」です。
あらかじめ、裁断した生地を用意しておきます。
アイロンも使うので、ミシンの近くに用意しておきます。
さあ、スタート!!
①両肩を縫います
前見頃と後見頃を中表に合わせておきます。
ここで伸び止めに使うのが、押さえ金「バルキー押さえ」とウーリースピンテープ。
バルキー押さえにウーリースピンテープを差し込み、
差し込んだまま、押さえを交換
そのまま両肩を縫い、スピンテープを縫い付けます。
ロックミシンがないと、アイロンで伸び止めテープをくっつける工程ですね。
バルキー押さえの方が、簡単で早いので、おすすめです。
余分な部分を切って、
肩が縫えました。
さて、ここまでで、4分39秒!
②袖と見頃を縫い合わせます
先ほど縫った見頃と袖を並べて、
合印を合わせながら、クリップで袖と見頃をとめます
もう一方の袖もとめます
先ほど使ったバルキー押さえを、通常の押さえ金に交換して、
袖を縫います。
両袖がつきました。
縫うのがとにかく早くてきれいなロックミシン!初心者さんにもおすすめです。
普通ミシンだと、金具の間に生地が入り込んでしまって作業が中断してしまったり、
薄い生地だと縫いにくかったり・・・ということがありますが、
そんなストレス、イライラが全くありません!
フットコントローラーを踏めば、文字通り「ダーーーッ」と縫い進められます。
さぁ、ここまでで、10分40秒!
③裾と袖の端を仕上がりに折ります
立体的な形になってからだと、アイロンがかけにくい(特に子供服の場合、小さいので)
ことがあるので、平面の状態のうちに、見頃の裾、袖の裾、計四か所の端を仕上がりに折り、
アイロンをかけておきます。
④脇を縫います
Tシャツの形にして、クリップでとめ、(先ほど折ってアイロンをかけた所は開いてください)
裾から袖に向かって、脇を縫います。
縫えました。
だいぶTシャツの形になってきましたね。
ここまでで、15分!
さぁ、後半戦です!
⑤見頃、袖の裾を始末します
裾の始末の方法はいろいろありますが、今回はロックミシンならではの、
ニット用まつり縫いにしてみます。
(まつり縫いの方法も色々あるので、ご自分に合ったスタイルを見つけてくださいね)
まず、四本糸2本針で、裾4か所を縫います。
(端処理をすることを、ロックをかける、ともいいます)
縫えました。
次はアイロン作業です。
先ほどアイロンで折った仕上がり線に合わせて折り、
もう一度、表側に折り込みます。
この時、先ほどロックをかけた端の部分がほんの少し(0.2ミリ程度)見えるように折って、
アイロンをかけてください。
袖の部分はこうなります。
左側の針をはずし、
上ルーパー糸の糸調子ダイヤルを「8」に変更
(数値は私個人がやりやすいものです。マニュアルでは右針3、上ルーパー4、下ルーパー4となっていました。このあたりも、ご自分の手加減に合わせて調節してくださいね)
かがり目は最小、送り目ダイヤルは「4」、メスは「LOCK」に変えて
押さえ金をニット用裾まつり押さえに変えて、
慎重に進めたい作業なので、フットコントローラーは「LOW」に。
縫い始めます
ちょうど針が折山の左側、ギリギリに落ちるように縫い進めるときれいです。
(この辺は実際にやっていただければ、コツをつかめるかと思います。慣れないうちはスピードはゆっくり!)
裾も同じように縫います。小さな輪なので、一度表に返し、筒の中をのぞき込むように縫うと縫いやすいです
縫えました
ひっくり返っている所ちょっと布を引っ張るようにをもどせば、裾の始末ができました!
近づいてみると、細かい点線のように、糸が見えています。
屏風たたみ縫いでもいいのですが、着ているうちに裾がめくれ上がってしまうことがあります。
このまつり縫いだと、めくれ上がることもないので、私は気に入っています。
縫い終わった糸端(空環)を中に隠します。
ここで、私が使うのが、「ループ返し」。
細いひもを作ったとき、表に返すのに使う道具ですね。
私はもっぱら、ロックミシンの糸端処理に使わせてもらっています(笑)。大活躍です。
糸端から3cmくらいの所から先を通し、
糸端をひっかけて、するりと引き抜きます。
糸端が縫い目に隠れました。
余分な糸端をカット!
糸端の処理は、編み物用の針を使ったり、糸端を結ぶ方法もあります。
ご自分のやりやすい方法を見つけてくださいね。
まつり縫いは少し難易度が高くなります。
初心者の方は、端にロックをかけてから、直線ミシンで縫い付けたり、
端ロックなしで、ジグザグミシンで裾を縫い付けてもいいと思います。
私もロックミシンを買ってから、1,2年は上記二つの方法でずっとやっていました。
マフォンの布はほつれにくいので、直接ジグザグミシンでも大丈夫ですよ♪
だいぶ完成に近づきました。
あとは首回りにリブを縫い付けるだけです。
時間は・・・?
おおっと26分経過!
まつり縫いは慎重にやったほうがきれいなので、少々時間がかかりましたね。
でも大丈夫、あと5分でリブもつけられるはずです!
⑥首回りにリブをつけます。
次の作業に入る前に、ミシンの設定を最初の状態に戻します。
(意外に忘れがちです、、汗)
ダイヤルも戻して
押さえ金も変えます。
さあリブ付けです。
リブをアイロンで外表に折ります。
中表にして、端を縫います。
合印を合わせて、クリップでとめ、
縫います。
最後はメスを「LOCK」にして、縫い目を重ねて2,3cm縫い、先ほどと同じように糸端も処理、
完成です!
時間は・・!?
29分32秒!ギリギリ、30分以内に縫い終わりました!
一枚できると、もう一枚、縫いたくなるのが不思議なところ。
そのまま、勢いに乗ってもう一枚、制作してしまいました♪
慣れれば、20分くらいでできるようになります。
縫えば縫うほど、上達するのがソーイング。
子供服一着作るのに30分(裁断も合わせて45分くらいでしょうか)、
長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれですが、
小さな子供をつれて、買い物に行くのって、結構大変ですよね。
お店に行くまで、家を出るまでの用意も、電車に乗ったりするのも一苦労。
やっとお店についてゆっくり選びたくても、「早くかえりたーい」とぐずられたり、
他の商品を触って落としたりしないか、気が気じゃなく、買い物にも集中できません。
子供さんが寝てから、ゆっくり、布をネットで注文、
好きなサイズで作れるのだとしたら、45分も長くはないのではないでしょうか。
(ママがニコニコだと、僕もうれしいよ♪)
ただし、ロックミシンは値段が高いのも事実。
値段に躊躇される方も多いと思います。
でも、皆さん、一年間の服代っていくらぐらいですか?
私アンジーは3年前にロックミシンを買ってから、自分用、子供用含め、
下着以外の既製服を買っていません!
(その分、生地代はかかってますが・・・汗)
自分にぴったりの服を作れるようになると、本当に楽しくて、
サイズの合わない既製服を買ったり、買い物に行く手間が面倒になっちゃったんです。
特に一般的な日本人サイズより大きい私は「試着」が苦手で・・・。
あとはちょっと縫い目がほころんだりした時もすぐにきれいに直せるので、
家族にも重宝されてます。
確かに高価なロックミシンでしたが、
これまで使ってきた年間の服代分を考えれば、
決して高い買い物ではなかったと思っています。
私の例は極端としても、既製服とハンドメイドを合わせたコーデを楽しまれる方もいますし、
とにかく、服作りが楽しくなることは間違いありません!
こんなに素敵なロックミシン、ぜひ、皆さまのソーイングパートナーに加えてくださればうれしいです。
マフォンの布を縫うのが、もっともっと楽しくなりますよ♪
まだまだ書きつくせないロックミシンの魅力。
次回の記事では、「ロックミシンの糸通し」について、ご紹介します。
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