こんにちは!maffonスタッフのアンジーです。
前回のロックミシンの記事へのご反響、ありがとうございました!
とてもうれしかったです。
「まつり縫い」、意外とみなさんご存じない機能かもしれません。
大手のブランドのTシャツや海外産のTシャツの裾でも時々見られる縫い方ですよ。
この夏は、ご自分のTシャツの裾、一度チェックしてみてくださいね。
(脱線しますが、既製服から学ぶことって、とっても多いんです。
服を裏返してみるようになったら、服作りの腕がまた一段と上がった証拠ですよ(笑))
さて、今回のブログもロックミシンのお話。
「ロックミシンを買おうと思っているけど・・・」
という方とお話していると、よく出てくるのが
「糸通しが面倒くさいんでしょう?」ということ。
例外なく、私もそう思っていました。
でも、最近のロックミシンはすごいですよ。
面倒だったルーパーへの糸通しも「エアスルーシステム」で一瞬!
糸通しでストレスを感じた事はありません。
(ルーパー(LOOPER)というのは、「輪を作るもの」という意味があり、
ロックミシンならではの特殊な縫い目を作る部品のことです)
まずはアンテナに糸をかけ、
下の糸かけに糸をかけます。
はずみ車を糸通しの位置にセット。
先ほどの糸をそのまま20~30cmくらい伸ばして出し、
糸の先を穴に入れ、
レバーを押すだけ!
うまくいけば、ピョンっと押さえ金近くから糸が出てくるはずです。
もう一方も同じように糸を通します。
これが「ルーパーの糸通し」です。どうでしょうか、それほど難しく感じないのではないでしょうか?
糸を変えるときは、前の糸を残したまま切って、次の糸を結び、前の糸をゆっくり引っ張ります。
この時、結び目が大きすぎると、細いパイプに詰まり、故障の原因となります。
(←無理にひっぱって詰まらせた、経験アリ・・・汗)
私はあまり上手に結び目がつくれないため、
もう一度初めから糸通しをすることも多いです。
でもその手間をいとわないくらい、簡単なんです、糸通し♪
針糸の糸通しは、普通のミシンとそれほど変わらないと思います。
糸をアンテナにひっかけてから、後部の糸かけにかけて、
全面の糸かけを通って、
針上部の糸かけにかけます。その横にあるL(Left)、R(Right)で右側か左側、どちらの針に糸を通すか選んで、
あとは針穴の前に糸を持ってきて、糸通しレバーを押すだけ!
糸が通りました!
私自身はあまり、ロックミシンの糸通しを面倒に感じたことはありません。
だってこんなに簡単なんですもの!
さらに、私がロックミシンを買って良かったと思うところは、
布を最後まで使い切れるところです。
普通の家庭用ミシンでもできるのですが、ロックミシンなら
さらに手軽に、かっこよくできます。
何度も着て、サイズアウトした子供のTシャツ。
でも心を込めて作ったから、なんとなく捨てがたいですよね。
そんなTシャツをハサミでチョキチョキ。
周りを巻きロックで縫えば・・・
あっという間に2枚のハンカチの出来上がり!
巻きロックというのは、マニュアルによると
「布端をひと折りしながら細くかがっていく縫い方」。
実は、私は正確にはよくわからないので(笑)、
「布端を見せるときのロックのかけ方」、と思ってます。
巻きロックは3本針で。
やり方はこれまた、巻きロックをやる人の数だけ、好きなかがり幅や送り目が
たくさーんあると思うので、あくまでハンカチを作るときの一例としてご覧ください。
一番右側の糸調子(下ルーパー糸)を6~7に。
かがり幅ダイヤルを「7.5」、
送り目ダイヤルを【巻きロック】の「1」にあわせ、
差動は「1.8」くらいにあげて、縫います。
縫うと、こんな感じです。
糸と糸の間、もっとスキマをなくしたいなー、というときは、
上ルーパー糸(右から2本目の糸)を「ウーリー糸」に変えてもいいですね。
設定は下ルーパーの糸調子は上と同じく「6~7」、かがり幅ダイヤル「M」、送り目ダイヤル【巻きロック】「1.5」くらいで。
こんな感じに縫えます。
違い、お分かりでしょうか?
普通の糸でやる最初の巻きロックを「標準巻きロック」
上ルーパーにウーリー糸を使う二番目の巻きロックを「変形巻きロック」というのだそうです。
この巻きロック、かがり幅や送り目ダイヤルによって、全く違った仕上がりになります。
マフォンがイベントなどで販売するハンカチは、ウーリー糸を使っていません。
荒い縫い目の方が手作りの温かみが出ていいと思うからです。
ちなみに、設定はかがり幅ダイヤル「7.0」、送り目ダイヤルは【巻きロック】「1」、糸調子はすべて「4」です。
こんな感じに縫えます。
三本とも太めの糸を使うのもおすすめです。
そうそう、ハンカチの角を縫うときですが、
布によってはそのまま縫うと伸びてしまって、きれいなカーブにならないことがあります。
そんな時は、
カーブになったら、ちょっとだけ布をクシャクシャさせて・・・
こまめに押さえ金をあげて布を送りながら縫うと、カーブがきれいに縫えます♪
1カーブにつき、4,5回は上げるでしょうか。
このクシャクシャと布の送り方も、何度かやるとコツをつかめるかと思います。
お好みの巻きロックの方法、見つけてくださいね♪
さて、さきほどのリメイクハンカチ、我が家では子供の食事の時に、口をふくのに使ったり、
鼻をかむのに使ったりしています。
ティッシュよりもふわふわで、鼻の下が赤くなりにくいのも気に入っています。
それに、ここまで、布を使うと、使い切った!
布さん、ありがとう!という気持ちになれて、
とっても気持ちいいんです。
あとはロックミシンを買ってから、
着なくなった大人のTシャツを子供用にリメイクしたりもできるようになりました。
ちょっと前、私(30代)の祖母世代は、
いらなくなった布は雑巾にして、最初は台ふきんに、汚れて来たら窓の掃除に、
次はトイレや床の掃除に使い、最後、ボロボロになったら
玄関の敷石をふいてから捨てるのが当たり前だったと聞きます。
今の時代、そのすべてを真似するのは難しいですが、
布を最後まで使い切ったときの気持ちよさは変わらないと思います。
こだわりのデザインに、職人たちが熟練の技で編み上げたマフォンの布。
最後まで使っていただけたら、布もきっと喜ぶはずです。
2回にわたり、ご紹介してきたロックミシンの魅力。
「じゃ、どこで買えばいいの?」とお思いの方もいらっしゃいますよね。
baby lockさんのロックミシンは、
ネット販売をしている代理店か、お近くの代理店(ミシン屋さん)で
購入できます。
ネットか、実際のお店で買うの、どっちがいいの?と聞かれると難しいのですが、
私はどちらでも買ったことがあります。
私が購入したネットのお店はとても丁寧な所だったので、保証も長くついており、
一度、自分のミスで修理に出したときの対応にも満足しています。
でも、今、知り合いにおすすめするなら、「近くのミシン屋さんも悪くないよ」
と言うと思います。
近くのミシン屋さんなら、ちょっとしたこと(糸通しの針金が少し曲がった時)でも
家まで来てくれて助かりました。
お店に持ち込んでも、どこの調子が悪いか、見ながら相談できるのもうれしいですね。
大体、ミシンが壊れるときって、ノリノリでソーイング楽しんでたら、「あっあっあれ・・・!?
動かなくなった!縫い目がおかしくなった!」なんて時じゃないでしょうか?
ネットのお店だと、故障個所を電話で伝えて、発送して、向こうで直して、また届くまでに数日かかって・・・と
せっかくの意欲をそがれることもあるのでは。
顔見知りのミシン屋さんなら、緊急時にも対応してくれると思いますよ。
初めてのミシンって、使うのにもドキドキしますよね。
説明書をじっくり読みながら慣れていけばいいのですが、近くのミシン屋さんなら、使い方を実際に見せながら、教えてくれるはずです。
また、「こういう布を縫うときはこの縫い方がいいよ」など、色々とアドバイスもくれたり、
メンテナンスも安心して任せられるので、本当におすすめです。
ただ、お近くにミシン屋さんがない方もいらっしゃるかと思います。
ネットでも実際の店舗でも、ご自分にご都合よい方法をお探しくださいね。
baby lockさんでは、各地で講習会を開催されています。
「一度、ロックミシンに触ってみたい」、「買ったはいいものの、使い方がわからない」、
「こんな作品作ってみたい」と思ったら、参加するのもおすすめですよ。
baby lockさんの講習会、イベント情報はコチラ
さてさて、ロックミシンの魅力をお伝えしてきた2回の記事。
まだまだご紹介しきれていない部分もたくさんあります。
本当に魅力いっぱいのロックミシン。
皆さまのソーイングライフの仲間にぜひどうぞ。
きっと「買って良かった!」と思われるはずですよ♪
東京ビッグサイトで4月27日(木)~29日(土)に開かれる
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