ニットのお話 ~飛び込みって?~

こんにちは!

ニットのお話、今日は「飛び込みって?」です。

 

ニット工場でどうしても避けられない物、それは「飛び込み」。

 

生地を編む過程で入ってしまった小さなチリや埃のことです。

マフォンでは出荷前、飛び込みに気づけば、極力、取り除くようにしています。

今日は、どのように飛び込みを取り除くのか、ご紹介しますね。

 

これが、飛び込みがあった布です。

どこにあるか、お分かりですか?

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中央部にある小さな点です。

アップにしてみましょう。

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糸が入り込んでしまっています。

 

ここで登場するのが、ルーペとピンセット。

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ルーペで飛び込みを確認します。

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そして、ピンセットでそーっとそーっと、取り除きます。

 

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元の生地を傷つけないよう、細心の注意を払います。

 

 

ピンセットで、糸をつかみ、引き抜きます。

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生地を傷めないように、そーっとそーっと。細心の注意を払います。

ピンセットで糸が引っ張られているの、おわかりでしょうか?

 

これで「飛び込み」がない布になりました!

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マフォンではできる限り、出荷時に注意して、飛び込みを取り除くよう、努力しています。

 

この、飛び込みを取り除くのに、欠かせないのが、この先のとがったピンセット。

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ドイツ製、日本の刃物の町「関市」と同じく、ドイツで「刃物の町」として有名な「ゾーリンゲン」で作られるピンセットです。

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このピンセットを使うようになってから、飛び込みが格段に処理しやすく、

また生地を傷めずにできるようになりました。

 

「刃物の町」生まれのピンセット。やはり職人さんが丹精込めて作ったピンセットなのだと思います。

 

先日、山田工場長のインタビューをブログでご紹介しましたが、

マフォンの生地も熟練のニット職人が編んだもの。

 

同じ「職人」でつながる日本の布とドイツのピンセット。

 

とってもとっても小さい部分ですが、

マフォンのこだわりを感じていただければ幸いです。