こんにちは!maffonスタッフのアンジーです。
毎回、ご好評いただいている「魅力いっぱいロックミシン」シリーズ。
今回は、ロックミシンに使う4本の糸の種類をご紹介します。
マフォンのお客様にもよく聞かれる質問。
「ロックミシンの糸は何番を使えばいいですか?」
というもの。
確かに、いろんな種類や名前の糸があって、どれを使えばいいか、
迷いますよね。
まずは、糸の場所のおさらいです。
左から、左針糸、右針糸、上ルーパー糸、下ルーパー糸、です。
◆maffonスタッフの一番のおすすめは、「すべて90番スパン糸」です。
縫い目はこんな感じです。
裏側
maffonスタッフは、ほとんどの作品をこれで縫っています。
◆次にご紹介するのは、針糸のみ60番スパン糸にした組み合わせ。
厚手の布や、子ども服など、強度をあげたい場合に、左と右の針糸のみ、60番にすることがあります。
縫い目はこんな感じです。
裏側
★小林デザイナーよりアドバイス:「針糸を60番にすると、しっかり縫える半面、しっかり縫え過ぎて、
ほどく時にほどきにくいというデメリットも。大人服であれば、すべて90番でいいと思います!」
◆全部60番スパン糸にしても縫えますが、ゴワゴワ感があるかな、という感じです。
画像ではわかりにくいですが、触ってみると、少しゴワゴワ感を感じます。
薄い生地には不向きだと思われます。
裏側
◆私が使用しているロックミシン(衣縫人)の取扱説明書には、
「針糸には、通常スパン糸が使用されます。
ルーパー糸には、スパン糸、ウーリー糸、極細毛糸など、パイプに無理なく入る糸であれば
市販されているほとんどの糸を使用することができます。
伸縮性のあるニット地を縫う場合でも、水着やレオタードなど特別な場合を除き、
レジロンなどの伸縮性のある糸を使う必要はありません」
と書いてありました。
特に、決まりはなさそうですので、お好みで好きな組みあわせを見つけてみてくださいね!
私も、面倒くさい時や、特に自分の服を縫う時は、在庫があるものや、セットしてある糸を
そのまま使いますが(笑)、着用に全く影響ありません。
◆それから、4色、色を変えてしまうのもおすすめですよ。
服になってしまえば、裏側はほとんど気になりません。
デザインの一部と考えるのもいいですね♪
表側(赤い上ルーパー糸が目立つ縫い目です)
裏側(黒い下ルーパー糸が目立つ縫い目です)
ただ、一番左側の「左針糸」は、生地に合わせた色にするようにしています。
縫い目を伸ばした時、色が違いすぎると目立ってしまうことがあります。
ご注意ください。
また、左針糸(白)と、上ルーパー糸(赤)が違う色だと、ほどく時に間違えにくい、というメリットもあります。
是非一度、お試しください。
◆糸の種類について
上記のように、maffonスタッフは基本、90番スパン糸を使用していますが、
ロックミシンの入門本などでは、上ルーパーに「ウーリー糸」を使うことをおすすめしている本もあります。
こちらが「ウーリー糸」。
普通の糸と比べて、ふわふわしています。
上がウーリー糸、下が60番スパン糸です。
ウーリー糸は伸縮性があり、ふんわりとした仕上がりになるのが特徴です。
ウーリー糸を上ルーパー糸にセットしてみました。
表側
裏側
写真では、あまりわかりづらいですね💦
お好みですが、スパン糸を使った時と、あまり大差はないかな、と思っています。
maffonスタッフは、
ハンカチなど作るときの「巻きロック(変形巻きロック)」にしか、ウーリー糸は使いません。
そのほか、ウェーブや、以前ご紹介したトランクスの両面飾り縫い(開き縫い)で、
縫い目を見せる時に、糸のふくらみのために使うと効果的です。
巻きロックで、ウーリー糸を使うと、糸と糸の間が密に埋まる感じになり、糸のふくらみがよくわかります。
3本糸をセット。上ルーパーに青いルーパー糸をセットしています。
糸調子を、一番右側の「下ルーパー糸ダイヤル」だけ「6~7」に設定
「送り目ダイヤル」を「巻きロック」に。(生地の種類やお好みによってご調整ください)
縫い目の表側(ふわりとしたウーリー糸のおかげで、糸と糸の間が密につまってみえます)
裏側
「巻きロック」について、詳しくはこちら→魅力いっぱいロックミシン ~糸通し、巻きロック~
◆裏技(というほどでもないですが)も、ご紹介。
縫うのが少しの時は、付属の「駒受け」を使って、
普通ミシン用のスパン糸やボビンをセットできます!
どの位置の糸でも設置可能です。
ちょっとだけ、この色の糸で縫ってみたい!なんて時、試してみてくださいね。
ロックミシン、特に上ルーパー糸はよく消費するので、大巻きを買いますが、
同色の糸を四本そろえるのは、大変なことも。
そんな時、使ってみてほしい裏技です♪
どんな糸の組み合わせでも形になるのが素晴らしいロックミシン。
「これが正解!」というものは、ないと思います。
皆さんも色々な生地やお好みに合わせて、自分にぴったりな糸の組み合わせを
見つけてみてくださいね。
何枚も何枚も縫っていれば、きっと見えてくることがありますよ。
happy sewing with maffon.
魅力いっぱいロックミシン、過去の投稿はこちらです。
魅力いっぱいロックミシン ~ゴム通しいらず♬ウエストゴム付け~
happy sewing with maffon.