今年、初めての試みとして実施した「maffonデザイン大賞」。
決して大きくはない会社のマフォンだからこそ、お客様とより近い存在でありたい、そんな思いから、マフォンの生地デザインを募集させていただきました。
スタッフ一同、「どれくらい応募していただけるのかな・・・」とドキドキでしたが、ふたを開けてみれば、たくさんのデザインがメールで届き、感謝でいっぱいの気持ちになりました。
思いがけないアイデアやデザインがいっぱいで、世代もお子様から大人まで、様々な世代からのご応募がありました。改めてお礼申し上げます。
そして、嬉しかったのはデザイン画だけではありません。メール本文に書かれたデザインやマフォンへの思いを一つ一つ読むたびに、温かな気持ちになりました。
本当に気持ちがこもったデザインばかりだったので、賞をつけるのが本当に本当に難しかったのですが、今回、マフォンのリバーシブルジャガードニットとして売り出すデザインを決定させていただきました。
当初は製品化は1作品限定、とも考えていましたが、皆さまから集まったデザイン画のレベルの高さに、
- 大賞
- 子ども大賞
- 優秀賞
の3作品の製品化を決定いたしました!
思いがけないモチーフのデザインや、心がキュンとなるデザインもたくさんです。
楽しみながら読み進めていただければ嬉しいです。
では、発表です!!
maffonデザイン大賞2020 大賞
あっつん様 「実験道具くんたち」
「私は、高校で理科の先生をしています。理科の同僚たちと「実験グッズ」の小物欲しいよね!っていつも話しています。シュールな感じに書けたらもっと良かったのですが…」
maffonより一言「高校の理科の先生とのこと、身近な視点で身の回りにあるものだからこそ描ける絵だと思います。さらに実験道具くんたちの表情もたまりません。単純なようにみえて、一つ一つが個性的です。それでいながら自己主張しすぎない絶妙さ。一つ一つの道具の大切さや役割を知る先生だからこそのデザインに感服しました。線の太さも申し分なく、リバーシブルに反転させたときもデザインが活かされます。唯一無二のデザインを目指すマフォンのコンセプトにもふさわしいとの観点から、大賞に選ばせていただきました!」
maffonデザイン大賞 子ども部門大賞
お子さんたちからも素敵な力作がたくさん集まりました。大人とは違うお子さんならではの絵は、大人と一緒ではなく別に賞をあげたい、とスタッフから声があがり、今回、「子ども部門大賞」として選ばせていただきました。
riko様(@made_in_riko) 「khitōn」
「イラストは6才の息子が描いた猫ちゃんです。子どもが描く無垢で優しい絵も、ふわふわ柔らかいリバーシブルジャガードも大好きなのでドッキングしたらとても優しい気分になれる布になると思い応募させていただきました。モデルになっているのは3ヶ月前に山に捨てられていた子猫を保護してから我が家の中心になった猫。こむぎちゃんとつくねちゃんです。」
maffonより「上記コメントにもある通り、無垢で優しいお子さんの絵と、マフォンの肌触りの良さを結び付けてくださっているところ、maffonを実際にご愛用いただいている方だからこそのコメントで、とても嬉しく感じました。本当に、マフォンのふわふわ感にぴったりな、優しい絵です。そして、捨てられていた猫ちゃんを新しい家族に迎える優しさをコメントからも感じました。二匹の絵から、普段から猫ちゃんと一緒に過ごすお子さんが、本当によく観察していることが伝わってきます。二匹の絵の配置も見事です。早く、この生地が欲しい!とスタッフにも思わせてくれたデザインでした!」
今回、お子さんからのご応募が多かったこともスタッフ一同、とてもうれしく思いました。どれも甲乙つけがたく、どれが一番とは決して言えないのですが、今回、スタッフが皆、心動かされたこの作品を、「子ども部門大賞」に選ばさせていただきました。ブログ後半では、大賞以外の素敵な作品を紹介しております。ぜひご覧ください。
maffonデザイン大賞 優秀賞
かんき様(@maru_2019322) 「スケーボー犬まる」「スケートボード」「大好きなスケートボード」
「スケートボードが好きなうちのフレンチブルドッグまるをモデルにしました。こういうのに応募するのは初めてなので、これでいいのか分からないですが、maffonさんの布に大好きなスケートボードのデザインがあったらすごくうれしいです」
maffonより「フレンチブルドッグ×スケボーがこんなに面白く心惹かれる柄になるとは知りませんでした!スケボーに乗るまるちゃんの表情が絶妙です。スケートボードの絵も、かわいく仕上がっています。maffonの生地をわんちゃん服に使ってくださる方も多いのですが、わんちゃんだけでなく、元気いっぱいなお子さんにもきっと似合いそうな柄です。Instagramではマフォンの生地のお洋服を着たまるちゃんの写真がたくさんあって、ほっこりしました。ぜひ、まるちゃん特製の生地で最高の一着を作ってあげてくださいね!」
(こちらは3通に分けてのご応募でしたが、『3つのデザインを組み合わせたらもっと素敵になるはず!』との小林デザイナーのアイデアもあり、3つのデザインを組み合わせて製品化させていただきたいと思います。お楽しみに!)
以上、3名の方のデザインを、maffonのリバーシブルジャガードニットの商品として、今後、製品化させていただきます。
どんな配色でどんな仕上がりになるのか、デザイン画からどんな生地が生み出されるのか、楽しみに待っていただければとっても嬉しいです。
また3名の方には、ご自身デザインの製品化された生地を5M、プレゼントいたします。ご自身でデザインされた生地で、ソーイングをもっともっと楽しんでいただけたら嬉しいです。
入選
惜しくも、入選する賞には選べませんでしたが、ほかにもスタッフの心を引き付けた作品がたくさん、たくさんありました。その一部をここでご紹介したいと思います!
天使のまま様 「可愛い地図でひょう☆」
「日本の都道府県をバラバラにして、ヒョウ柄っぽくしてみました。柄が全面でも一部でも素敵かなと思います。小学生の子供に着せたい一石二鳥柄を目指しました。本気で自分の欲しい柄です。」
maffonより「見た瞬間、どのスタッフも『わぁ・・・』と感嘆いたしました。都道府県をバラバラにしてヒョウ柄になるとは・・・!!デザインセンスの高さに脱帽です。小学生のお子さんには社会の勉強に一石二鳥、大人向けでも素敵なデザインです!」
しもも様 「 きんばとぎんば」
「表と裏で銀歯、金歯。または白い歯と黒い虫歯。歯の溝はあったほうが歯とわかりやすいと思う。健康の歯だけでなく虫歯も入れたい。」
maffonより「歯、です。歯、をデザインしようというそのユニークな発想に、スタッフも大喜びでした。本当のクリエイティビティとは、その人にしか出せないもの、その人だからこそ生み出されるユニークさが光るものなのだ、と教えてくださった気がします!」
のこり湯様 「ミジンコ紳士」「ミジンコ紳士ベビー」
「 睡蓮盆の中で暮らす貴族階級のジェントルミジンコ」
「 睡蓮盆の中で暮らす世間知らず」
maffonより「こちらも、その発想の自由さ、独特さでスタッフを驚かせてくださいました、ミジンコのデザインです。ただユニークなだけでなく、紳士とベビー、それぞれにストーリーがあることが丁寧な絵とコメントから伝わってきました」
poketetto様 (HP: https://www.etsy.com/shop/poketetto instagram: https://www.instagram.com/poketetto/ )
「うちとそと」
「リバーシブルジャガードニットの色が裏と表で反転する特性を生かし、デザインは同じでも、裏と表でそれぞれ違った情景が浮かぶデザインにしました。モチーフは窓で、表は夜空に浮かぶ窓明かりの情景(上の画像が表)、裏は部屋の窓から夜空が見える情景が浮かぶといいなと思っています。色は黒い部分が薄いグレー地や青地で、白い部分は黄色をイメージしていますが、モチーフに関連しない色でも楽しく使えるのではと思います。」
「ねこのびる」
「ニット生地の収縮性とねこの体が柔軟でよく伸びる特徴を関連させました。生地が体のラインや動きに合わせて伸びた時に、くすっと笑ってもらえたら嬉しいなと思います。横長が強調されたデザインなのでボーダー柄としても扱えるのではと思います。モチーフがトラネコなので、色は黒い部分がマスタード色、白い部分は白をイメージしていますが、猫らしい色にこだわらず様々な色で遊べると思います。」
maffonより「こちらは2作品、ご応募いただきました。生地デザインとしての完成度の高さ、また一つ一つのデザインへの造詣の深さに、感服しました。リバーシブルになったところまでご想像いただいている所、本当にmaffon生地をお使いいただき、その特性、良さについて深く知っていただいた方からのデザイン、とてもとても胸が熱くなりました」
SKY&STAR YKK様 (HP: https://www.instagram.com/sky_star_25)
「弱肉強食」
「大好きな猫達です。黒猫を描くのに、難しいなぁと思い、切り絵で表現してみました。色は、黒×アイボリー または、ブロンズ × コニャック? 線部分を先の色、背景を後ろの色 がハッキリと色の差がわかると思います。リアルな猫もいいけど、緩い感じも欲しい!」
maffonより「シャトン柄など、ネコ柄はいつも根強い人気なのですが、こんな切り絵のネコちゃんも可愛いですね。切り絵だからこそのシンプルな線ながら、表情がうまく表現されています。「弱肉強食」というタイトルの妙にも惹かれました!」
双子ママのYさん様 「あわあわ泡立て器」
「手動の泡立て器は、大変!ツノがたつまで頑張るぞ!」
maffonより「皆さんの身近にあるキッチン用品を題材にした作品はたくさんご応募いただきましたが、その中で特に光っていたのがこちらの作品です。絵と絵の距離間や配置など、完璧だと思います」
okuysan様 「拒否犬」「哀愁」
「散歩の帰り道に歩くことを拒否して踏ん張る犬ジャックラッセルテリア」
「哀愁」
「個体差さまざまな犬種、ジャックラッセルテリアの後ろ姿。もっと色々な模様の子がいるけど描けません!」
maffonより「必要最低限の線でワンちゃんの気持ちまで伝わるような絵の力を感じました。シンプルな中に伝えたいことが込められています。目がクリクリでしっぽを元気にふる可愛さだけでなく、色々な可愛さを一匹一匹のワンチャンに見つけられている点、本当にワンチャンを大切に愛していらっしゃるんだなぁと感じさせられます。実に、哀愁を感じる背中ですよね!」
こちらからは、お子様からのご応募です。
とりとりのとり様 (屋号 Toritorino)
「だるま家族」
「だるまには、家内安全という意味が込められているので、だるまにも家族をと思いました。願いが叶ったら、ボタンやビーズ、刺繍で右目をつけてみるのもいいかもしれません。この柄を身に付ける人に、福が訪れますように。」
maffonより「12歳の方からの応募作品です。だるまにも家族を、というアイデアだけでなく、それぞれ一人ひとり+一匹がとても表情豊かに描かれています。願いがかなったらボタンやビーズで右目をつける、というアイデアもとっても素敵です。生地の楽しみ方を教えてくれるデザインでした」
びっき様 「ジャン ケン チョキ!」
「シオマネキの片方のハサミが大きいところが好き。シオマネキの長袖シャツを着たいと思って書きました。」
maffonより「6歳のお子さんからの応募作品です。デザイン画だけを見ながらの選考中、『チョキが片方だけ大きいカニ、かわいいね~』と楽しく話題にしていたのですが、ちょうど、(いつもふわふわのmaffonの生地を生み出してくれる)山田工場長が脇を通りかかり、「お、シオマネキやね!」と声をかけてくれました。実際に、片方のハサミだけ大きいカニさんがいるのですね!(自然について知らなくて申し訳ないです<(_ _)>) ハサミの大きさを分けて描いたデザインだけでなく、カニの目の細部まで描かれたしっかりとした観察眼、スタッフみんな大好きでした!」
shiduka様(instagram :@anges_enfants)
「だ・る・ね?」
「コロナで学校が長期休みになり、お友だちと自由に遊べなくなり悲しむ娘。感染者数を聞いて娘が考えたデザインは『だるま』。一日一日を大切に過ごす大切さを学んだ娘は、終息を願いつつ優しい顔をした猫に願いを込めました。失ったものも多いですが、そんな中でもたくさんの学びがあったことも一緒に考えたいと思える大切な時間でした。」
maffonより「一度聞いたら意味が分からなくてもなぜか頭に残るタイトル「だるね」。スタッフも『だるね、だるね』と声にだしてほっこりした気持ちにさせてもらいました。ダルマと猫で「だるね」。優しい絵が本当に愛らしいです。そしてその背景にある娘さんの気持ちを知って、絵からあふれるやさしさの意味がよくわかりました」
skylymom様 「TORa」
「息子が小学生の時、寅年の年賀所に書いたものです」
maffonより「なぜかは分からないけれど、なんだかほっこりするデザイン。そして、忘れられないデザイン。大きな口の顔が独特の味わいをもたらしています。一本くるんと回ったひげが、しっぽとシンクロしているのも可愛いです」
Mimoza様 (ブログ:https://www.mimoz-art.com )
「トナカイ」
「6歳の娘が描いたトナカイの絵です。娘は動物が大好きで、毎日色々な動物をお絵描きしています。トナカイの角がたくさん枝分かれしている様子や、ゆるい表情がなんとも可愛くてクスッと笑ってしまいます。このトナカイが布にたくさん並んでいたら面白いと思いました。トナカイの生地はなかなかないので生地になったら嬉しいです!」
maffonより「愛らしい表情とともに、しっぽの葉っぱにキュンとしました。角があり、動物の中でも描くのが難しい題材のトナカイだと思うのですが、シンプルな線で、かつ愛らしく表現されていますね。体をねじって上を向くポーズもお見事です」
以上、12名の方には「カットクロスセット」をプレゼントいたします。
最後に・・
初めての試みだった「デザイン大賞」。まずは参加してもらったことに、応募してくださったすべての方に感謝申し上げます。
また、メールに付けられた一言メッセージに、皆さんの元でmaffonの生地が役立てられ、愛されていることが感じられ、スタッフ全員、本当に温かな気持ちにさせていただきました。本当にありがとうございました。
すべてのスタッフが「選ぶのが難しい」と口にした今回のデザイン大賞。
特に鉛筆を持ち始めたようなお子さんたちの絵には、評価できないようなすばらしさが込められていて、そんな絵を見させていただいただけで、幸せな気持ちになりました。
甲乙つけがたい中、リバーシブルジャガードニットで表現できるか、maffonの他にはない唯一無二のデザインに合うかどうか、などを基準に大賞などを選ばせていただきました。
本当に、どのデザインも作ってみたいものばかりでした。どうしても全てを製品化することは難しく、何卒、ご理解いただければと思います。
選考に参加した小林デザイナーも「とっても刺激になりました。『そう来たか!』と思わせてくれる、ワクワクさせてくれる絵がたくさんあって、本当に刺激になりました」と話していました。
皆さんからいただいたあふれる絵のパワーを、今後、maffonが新作の生地などで表現していくのか、また是非、楽しみに待っていただければ嬉しいです。
たくさんのご応募、本当にありがとうございました。
≪参加賞について≫
ご応募いただいた方には、お届けから3か月の間のご注文にご利用いただけるクーポンを添付させていただきます。
maffon生地購入時に使用できる期間限定の300円分クーポンです。
今後、ご応募いただいた方に、「クーポン番号」を書いたメールを送信させていただきます。お買い物の際、クーポンをご使用いただきますと合計金額より300円引かせていただきます。
※お届けまでお待たせする場合がございます。
※クーポンは期限があるものとなります。
※送信時に期限をご案内予定です。
※複数作品ご応募いただいても、参加賞は1つ限りとさせていただきます。
何卒ご理解ください。
お客様から頂いた力を、これからの生地作りに生かしていきます。これまでも、これからも。お客様と一緒に、一歩一歩、少しづつでも成長していきたい。
maffonデザイン大賞への、たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
Happy sewing with maffon.