maffonの生地の良さ、特徴を知り尽くしたスタッフだからこそ生み出せる、maffonオリジナル型紙。
今回は、これからの秋冬シーズンに大活躍のアイテム、maffonオリジナルのシンプルカーディガンの型紙をご紹介します。
秋冬は重ね着に、暑い夏にも冷房対策としてさっと羽織って、など、色々な場面で活躍しそうなカーディガン。
キッズサイズからレディースサイズまでご用意しました。
名前の通り「シンプルカーディガン」。
maffonの個性あふれる生地が一番効果的に使えるよう、シンプルで美しい形にこだわりました。
シンプルだからこそ、どんな場面でも着られて、ボトムスとも合わせやすいです。
ソーイングの秋到来。
クローゼットに新たな一枚を仲間に入れられてはいかがでしょう。
お好きな柄で、ピッタリのサイズで作れば、きっとずっと愛用できるお洋服に仕上がります。
是非、作っていただきたい一着です。
サイズもキッズサイズは90サイズから150サイズまで、レディースサイズはM,L,LLと抱負にご用意しました。
ご注文はこちらからどうぞ。
ご姉妹、お母さんと、ご友人とお揃いで作ってもとっても素敵だと思います。同じ柄で色違いで作ったりとアレンジも楽しめそうです。
一工程ずつ、丁寧に仕上げていけば、きっと初心者の方でも大丈夫です。
是非、誰かのために、自分のために。着た時の喜びを胸に思い浮かべながら、楽しんで作っていただければと思います。
それでは、作り方を詳しくご紹介します。
①生地を裁断し、合印を付ける
型紙は全部で5パーツです。
このうち、細長い1枚は、接着芯用なので、生地を裁断するのは、↓の4パーツになります。
今回は、コクリコ柄1.5mを用意しました。
はっきりとした色合いで爽やかな柄。青色が目にも涼しげで、夏にも着こなせます。
型紙を生地に置きます。
生地の方向と型紙の矢印が同じになるように、置いて裁断してください。
型紙の置き方については、こちらのブログ記事でも詳しく解説しています。ご参考にしてください。
裁断時には、合印を入れるのもお忘れなく。
合印は、縫いあわせる時に、目印になる2,3ミリの小さな切込みです。
縫い代を超えて大きく入れると作品に穴が開いてしまいます。
小さな切込みで十分です。忘れず入れてください。
袖部分は、上下の向きがない柄なら、上下逆に置くと、無駄なく生地を裁断できます。
裁断できました。
ちなみに、見頃の丈は、ショート丈、ミドル丈、ロング丈の3種類。お好みに合わせた長さで裁断してください。
②伸び止めテープ、芯地を貼り、裾と袖口を折ってアイロンをかける
ニット用の伸び止めテープと芯地を用意します。接着芯は薄手のニット用がおすすめです。ニット地用でなくても、布帛用でも大丈夫ですが、厚手ではない方が、ごわごわせず優しい着心地になります。
前見頃の肩の部分に伸び止めテープをアイロンで接着します。
反対側も同様に接着してください。
接着芯は、型紙に合わせて裁断した2枚を、
前見頃の端にそれぞれ接着します。
アイロンがのりで汚れないよう、あて布をして接着します。
貼れたら、
裏側からも再度アイロンをかけて接着しましょう。
接着芯をうまく貼るポイントは、
■アイロンは滑らさず、持ち上げては置く→また持ち上げては置く、という感じで移動させる
■温度が低くなっている時に、しっかりと接着されているので、アイロンの熱が冷めるまで、触らずその場に置いておく
の2点です。
肩の伸び止めテープ、見頃の端の接着芯が貼れました。
接着芯の方が、見頃より短くなっています。
衿の部分にもボタンが付きます。衿のボタン位置(下の画像の赤く色づけした部分)にも、接着芯を貼っておくと補強になって安心です)
以上で接着芯を貼る箇所は終了です。
さて、せっかくアイロンを用意したので、ここで見頃の裾、袖口の二つ折り部分も折っておきます。
アイロン定規をあてて(厚紙で手作りしたもので大丈夫です)型紙の指示通り(レディースだと2.5㎝)折り曲げてアイロンをかけておきます。
袖口も折ってアイロンをかけます。(レディースだと、同じく2.5㎝です)
③見頃を中表に合わせ、肩を縫う
前見頃2枚、後ろ見頃を
中表に合わせ、
ロックミシンで肩を縫います。
縫った縫い代は、後ろ側に倒します。
(ただ、前見頃の肩部分に貼った伸び止めテープが見えてしまうので、気になる方は前側に倒しても大丈夫です)
④見返しを始末する
前見頃の見返し部分をロック始末し、
内側に接着芯の巾分をアイロンで折り込んで、
(折りにくい場合、ここでもアイロン定規をあてると正確に折れます)
型紙の指示にあるステッチ部分を縫います(こちらはレディースMサイズなので、端から2㎝部分を縫います)。
もしくは、見返し部分を端から1㎝折り込んで、さらに出来上がり線で折り込んで(=三つ折り状にして)、型紙のステッチ部分を縫ってもOKです。お好みでどうぞ。
両肩と前見頃の端が縫えました。
⑤衿を作る
衿を用意します。
中表に折り、
両端を縫いあわせて
ひっくり返します。
角は直角がきれい出るように千枚通しなどで整えてください。
千枚通しだと、生地を傷めるのが不安な方は、ミシン針だともっと優しく角を出すことができます。
⑥衿と見頃の合印を合わせて、細かい間隔でクリップで止め、縫いあわせる
衿と見頃の合印を合わせ、細かくクリップで止めていきます。
まずは両端。
続いて後ろ中心。
肩の位置、をクリップで止めます。
衿の長さの方が、見頃の衿ぐりよりも短いので、それぞれのクリップの間に、↓のように「たるみ」ができていると思います。
ここで、クリップの間を伸ばして、
二つのクリップの真ん中をさらにクリップで止めます。
計9個のクリップで止めました。
縫うときは、衿を伸ばして長さを合わせながら衿を上にしてロックミシンで縫いあわせます。
【ここでワンポイントアドバイス!】
縫い始め・縫い終わりは、衿と見頃がずれやすいです。
首回りは、服を着た時に、視線が集まる場所で、ここがきちんときれいに縫い合わされているかどうかで、見た目もだいぶ変わります。
衿と見頃の縫い始めがずれないようにするために、スタッフおすすめなのが、こちらのソーイングペン Sewlline。
紙をのり付けするイメージでちょんちょんと付けておくだけで、ずれが防止でき、本当に便利なお助けアイテムです。
試してみてくださいね。
縫いあわせた後は、縫い代を見頃側にアイロンで倒し、
表から見頃の脇から4mmのところに表からステッチをかけて抑えます。
この部分も、できる限り均等な巾でステッチがかけられるよう、慎重に縫い進めてください。
⑦見頃と袖を合印で合わせて縫いあわせる
だいぶ形になってきました。
続いて、見頃と袖を縫いあわせます。
見頃と袖を合印で合わせてクリップで止め、
ロックミシンで縫いあわせます。
縫えました。
⑧そで下から見頃の脇を一度に縫いあわせる
そで下から見頃の脇を縫いあわせます。
袖と見頃の縫い代が重なる部分(着た時に、ちょうどわきの下にくる部分です)は、一方はそで側、一方が見頃側に倒れるように縫ってください。一方に縫い代が固まらない方が、仕上がりがきれいです。
⑨裾と袖口にそれぞれロックをかけて、中に折り込んでステッチをかける
見頃の裾、袖口にそれぞれロックをかけて布端を処理し、
アイロンで付けておいた折り目で内側に折って、ステッチで押さえます。
ほぼ、形になってきました。完成までもうすぐです!
⑩ボタン付け位置にスナップボタン(もしくはボタンホールとボタン)をつける
型紙で再度位置を確認し、打ち付けるタイプのスナップボタンを付けます。
打ち付ける時は、レジャーシートと作品、あて布、金づちをもって、外に出ましょう!
しっかりしたコンクリートの上だと、失敗することなく、打ち付けることができます。
打ち付ける前に、それぞれのパーツを分けて並べておくと、作業を間違えず、スムーズに進めることができます。
特に間違えやすいのは、この凹パーツ。
両面の形が非常に似ています。
↑の写真の裏側。
迷ったら、横から見て確認してください。凸部分が出っ張っている方が生地に触れるように、生地に打ち付けます。
あて布には、maffon生地のハギレ(特にキルトニットがおすすめです)を何枚も折り重ねて使うと、柔らかい当たりで、作品に響かず、便利です。
しっかりと、6カ所、つけることができました。
金づちを打ち付けるタイプのスナップボタンについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。ぜひご覧になってみてください。
もちろん、ボタンとボタンホール仕立てにしてもOKです。お好みでどうぞ。
ボタンにする場合、貝ボタンを使うと、とても上品で素敵な仕上がりになるのでおすすめです。
完成です!
来年の夏が待ち遠しいような、爽やかな気分になれそうな、そんな一着になりました。
身長154㎝のモデルさんがMサイズを着ています。
こちらはキッズサイズ130を身長126㎝のモデルさんが着用しています。
着心地も、ふわふわの柔らかな肌触りと、優しいラインで、どの世代の方にも着こなせていただけそうです。
ただし、体にフィットするタイプのコンパクトカーディガンです。
ゆったり着用されたい場合は御自身のサイズよりサイズアップしてお選びいただくことをおすすめします。
ご自分にぴったりのサイズ、ぴったりの着心地で作れるのもハンドメイドの魅力。ぜひ、maffonの生地とともに型紙をお買い上げいただき、ぴったりのお洋服を仕上げていただければ嬉しいです。
ご注文はこちらからどうぞ。
秋らしく、素敵な一枚を、クローゼットに加えてみてはいかがでしょうか。
たくさんの方にこの型紙で作品を作っていただけたら嬉しいです。
Happy sewing with maffon.