こんにちは!maffonスタッフのアンジーです。
少し早いですが、来年、入園・入学を迎えるお子様をお持ちの方に向けて、入園入学グッズの作り方をご紹介します。
来年は寅年。ということで、選んだのはタイガー柄。
タイガー柄1m(裏地分は含めません)で、
- 防災頭巾
- レッスンバッグ
- 給食袋
- 体操服袋
- 上履き入れ
- 体育館シューズ入れ
と、6点ができました!
寅年に入園・入学するキッズたちにぴったりなセットです。
(学校や園によって、必要なものは違うと思います。学校指定のものしか使えず、せっかく作っても使えない・・ということがないよう、ぜひ事前に必要グッズや指定サイズなどご確認してから、作り始めることをお勧めします!)
もちろん、ほかの柄で作っても、可愛く、かっこよく、仕上がること間違いなしです。
今回のブログでは、作り方のコツや、アレンジ例などもご紹介します。
ぜひ、柄選びからお子さんと楽しみながら、作っていただければ嬉しいです。
基本の作り方はこちらです。
印刷できるレシピ、作り方もあります。
防災頭巾のレシピ、作り方はこちらからどうぞ。
さて、今回選んだタイガー柄。
凛々しいトラさんの顔が印象的な柄ですが、
一つ、注意点があります。
生地の柄の向きが一定方向です。
トラたちの顔がすべて同じ方向を向いています。
例えば、防災頭巾のレシピで使っているシャトン柄や、おすましうさぎ柄は、顔の向きが上下あり、柄の向きが一定方向ではありません。
生地の柄の向きがない場合、レシピ通りそのまま作っても大丈夫なのですが、タイガー柄のように柄の向きがある生地の場合は、
- 防災頭巾
- レッスンバッグ
- 体操服袋
- 上靴袋
- コップ袋
を作る前に一工夫が必要です。
どのレシピも、このように細長い生地を
半分に折って、裏地を付けて完成するのですが、そのままだと、片側の向きはよくても、
反対側はトラの顔が逆さになってしまいます。
反対側もトラの顔の向きが正しくなるようにするために、
半分に折って裁断し、
中表に合わせて、
端から1㎝(赤線の部分)をミシンで縫いあわせます。
(防災頭巾の場合は、上の部分を、そのほかの袋物は、下の部分を縫いあわせてください。今回は防災頭巾で説明します)
縫いあわせたものを広げると、下の画像のようになっているはずです。
こうやって縫いあわせてあれば、片側もトラの向きが正しく、
反対側も、トラの向きが正しい防災頭巾になります。
そのほかの袋物も、作る前にこの作業をしておけば、柄の向きが両面正しくできます!
また、一度半分に切って縫いあわせるために、裁断する際、生地の長さ(縦)はレシピ+2㎝で裁断してください。
例えば防災頭巾の場合、レシピは縦86cm、横35cmの長い布が必要ですが、
裁断時は、縦88cm、横35cmになります。
縫い代1㎝で縫いあわせると、
縦86㎝、横35㎝の生地になります。
柄の向きがある生地の使い方をマスターした上で、
さて、作り始めましょう!
まずは
防災頭巾
マフォンの生地以外に必要なのは、
- 裏地(縦88cm×横35cm)
- 厚手のキルト芯(88cm×35cm)
- カラーテープ 2.5cm幅 30cm
- 片側アジャスターバックル 2.5cm 1 個
- 平ゴム 2cm幅 40㎝
- (お好みで・・・両面ハトメ 1㎝ 2個)
です
裏地は、無地×メッシュのネイビーのハギレがありました。縦86㎝の細長い生地はそのまま裁断できませんでしたが、
縦44㎝、横35㎝の生地を2枚裁断、
ミシンで縫いあわせれば、
縦86㎝×横35㎝の生地ができました。
またキルト芯ですが、前回、レシピを作った時は、厚手のキルト芯が入手できましたが、今回、近くの手芸店では見つからず、100円ショップのものを利用しました。
75㎝×80㎝の大きさ。広げると、こんな感じで、
かなり薄く、このまま一枚では、防災頭巾としてはかなり心もとない薄さです。
そこで、4枚のキルト芯を重ねて作ってみることにしました。
一枚のキルト芯を半分に折って、
4枚のキルト芯それぞれを半分に折ったものを重ねると、かなりの厚みになりました。
この厚みなら、防災頭巾にしても大丈夫そうです。
横の長さが35㎝になるように、余分な部分を切ります。
ただ、残念ながら、縦は82㎝ほどしかありません。
キルト芯の長さは変えようがないので、今回は縦82㎝×横35㎝で作ることにしました。レシピより、出来上がりが2㎝、縦の長さが短くなりますが、着用にはそれほど大差なかったです。
生地2枚とキルト芯が用意出来たら、
裏地(表地でも大丈夫です)に、キルト芯をしつけ糸で縫い付け、固定してから、
ミシンで縫いあわせていきます。
かなり分厚くなっているので、ミシンのスピードは一番遅くして、ゆっくりとずれないように縫い進めてください。
あとの作り方はこちらと同じです。
タイガー柄の防災頭巾が出来上がりました!
キルト芯を重ねたふわふわの作り。大切な頭を守ってくれそうです。
両面とも、柄の向きが上下あった仕上がりにできました。
他の入園グッズは、手作りされる方も多いですが、防災頭巾手作りはなかなか周りにもいらっしゃらないと思います。
学校や園によっては、椅子の背もたれにかけたり、クッション替わりにすることもあるようです。
どちらにしろ、抜群の存在感。
防災頭巾は学校に置きっぱなしになることが多いのですが、参観日に、子どもが使っているのをみると、ふふっと嬉しくなるアイテムです。
レシピにあるハトメをつけると、より完成度がアップします。
ただ、つけなくても十分使えます。お好きな柄の布で防災頭巾を是非、作ってみてください。
続いて、
レッスンバッグ
を作ります。
基本の作り方・レシピはこちらのブログにあります。
裏地には、布帛(=のびない生地。対して、maffonはのびるのでニット生地です)のツイルを用意しました。
裏地には初心者の方には、オックスやツイル、ブロード、シーチングがおすすめです。固めのバッグにしたいのであれば、キャンパス地でもOKですが、厚いので縫う時にはご注意ください。
maffonのニット生地は伸びるので、服に使うと着心地が良いものができます。ただ、レッスンバッグなどの袋物に使うときは、耐久性を高めるため、裏地を付けた仕様をおすすめしています。
防災頭巾と同じく、そのまま細長い生地2枚を合わせて
半分に折って作ると、
バッグの反対側は、トラの顔が逆さになってしまいます。
これを防ぐため、防災頭巾の時と同じように、長さはレシピ+2㎝=68㎝+2㎝=70㎝の生地を用意します。
そして、半分に折って、チョキチョキ裁断。
上下の向きが同じになるように、中表に合わせて、
下辺を、端から1㎝の場所で縫いあわせます。
開いて、上下の生地の向きが↓のようになっていればOKです!
そしてさらに、
【布帛と縫いあわせるときのポイント】
があります。
防災頭巾は裏地がニットだったので、以下の工程は必要ありませんでしたが、今回は
maffonのニット生地(=伸びる生地)と、裏地の布帛(=伸びない生地)
を組み合わせて縫うため、より縫いやすくなるための一工夫があります。
二枚を縫いあわせる時、どうしてもmaffonのニット生地(横方向)が伸びやすく、ずれてしまいがちです。それを防ぐために、
★maffonの生地の横の長さを、布帛の生地より1㎝短くします。
横の長さが1㎝短い状態です。
そして縫うときは
★布帛を上側にして縫いあわせます
そうすると、伸びる・伸びないと性質が違う2枚の生地をずれにくく、縫うことができます。
(レシピには書いてありませんが、初心者さん・中級者さんにおススメの工程です。ミシンの種類や技術度によって、ずれずに縫うことができる場合は、サイズ調整なしでも大丈夫です)
また、上下の柄の向き合わせ、横幅を短くするのがわかっている場合、最初の裁断サイズから、縦70㎝×横44㎝(レシピでは縦68㎝×横45㎝)で裁断してしまうのも良いですね。
タイガー柄のレッスンバッグの完成です!
防災頭巾とは反対側を使って作りましたが、ガラっとイメージが変わってかっこいいバッグに仕上がりました。
角には当て布もついているので、安心です。
たっぷり容量のトラさんバッグ、初めての通園・通学で緊張するお子さんの心強い味方になってくれそうです!
さて次は、
体操服袋
を作ります。
レシピ・作り方はこちらです。
タイガー柄の場合、レッスンバッグと同じです。
柄の向きを合わせるため、真ん中で裁断して再度縫いあわせ、また横幅はマイナス1㎝にした生地を用意します。
あとはレシピ通りに作ります。
ヒモを通して、持ち手付の体操服袋が完成しました!
ヒモを引っ張れば、ギュッと口が閉じます。
大切な体操服を、トラさんが守ります。
少し、ヒモは長めの仕様です。かける場所によって、調節してあげてください。
さて、1mの生地はまだあります。
続いて、
上靴袋
を作ります。
柄の向き合わせ、裁断サイズはレッスンバッグ・体操服袋の部分と同様です。
今回、レシピにあるカラーテープではなく、裏地の生地を使って、持ち手のテープを作ってみました。
細長い生地を両端から折って、
端にステッチをかければ、テープになります。お好きな色のテープがない時は、裏地で作ってしまうと、全体の統一感も出て、おすすめです。
ビシっとかっこいい、上靴袋に仕上がりました!
マチ付きなので、上靴も入れやすいです。
「上靴はオレに任せろ」なんて言ってそうな、かっこいいトラさん。
↓の画像の上靴は21.5㎝。まだずいぶん余裕があります。上級生まで大丈夫そうなサイズの上靴袋です。
さて、まだ1mの生地は残っています。
続いて、
コップ袋
を作ります。
レシピ・作り方はこちらです。
作り方や注意点はこれまでと同じです。
ヒモを通して、あっという間に完成です!
体操服袋やレッスンバッグに比べて、小さなサイズなので、トラの顔も1つか2つ。それでも存在感は抜群です。
コップ、箸箱、ランチョンマットが入ります。
ただ、園によっては、スプーンとフォーク付きの大き目の箸箱が必要なことも。
大きめの箸箱だけなら十分入りますが、
さらにコップとランチョンマットも入れるとなると、
少し窮屈です。
その場合、
縦は2.5㎝、横は5㎝、仕上がりサイズが大きくなるようにしてみてください。余裕をもって入れられ、小さなお子さんでも出し入れしやすいと思います。
入れるものが軽いコップだけの場合、裏地をつけないこちらの作り方もおすすめです。
コップ袋(給食袋)は、小学生になると、毎日、ランドセルにつけて通学するため、ほかのグッズに比べて、かなり消耗が激しいです。ただ、簡単に作れるので、破れたら次は違う柄で、などたくさん作って、柄の違いを楽しんでみてください。
さて、防災頭巾、レッスンバッグ、体操服袋、上靴袋、コップ袋、を作り終わり、1mの生地はこれだけを残すのみとなりました。
このまま残った生地をハギレにして棚の奥で眠らせておくのはもったいない!と思い、ふと見ると、
上靴袋に使ったDカンも二個入りだったので、もう一つ余っています。
残った生地をチョキチョキ切って、縫いあわせ、
縫いあわせた部分をアイロンで割って
1枚の生地と同じようにすれば、
もう一つ、上靴袋ができました!
裏側はハギ合わせなしです。
スタッフの子どもが通う学校では、上履袋に加えて、体育館シューズ袋も必要なので、こちらは体育館シューズ入れにしようと思います。
二つ並ぶととっても愛らしい。色が違うので、どちらが上靴か、間違えることもなさそうです。
ハギ合わせた部分の方も、アクセントになって、よい感じに仕上がりました。
入園・入学グッズは、どのアイテムも長方形でできるのが良いところ。
maffonの生地の端には、穴があいていますが、この穴はスチームアイロンをかければ消えます。
こちらのブログもご参考にしてください。
皆さんも余ったハギレを隅々まで活かして、必要なグッズを作ってみてくださいね!
さてさて、上靴袋を作った残りは、これだけです。
こちらは、小物作りに活かせます!
ハンカチとマスクに仕立てました。
マスクは、コロナ以後、色々作ってみましたが、お子さんによって、好みのマスクの形は、本当に違うのだな、と感じています。二枚重ねであったかいのが好きな子もいれば、一枚の方が呼吸しやすい、という子も。小さなハギレでも作れるものなので、是非、お子さんがつけやすい形を見つけてあげてもらえればと思います。
こちらのブログの最後にあるマスクは、長方形でガーゼと組み合わせるタイプです。
ハンカチの作り方はこちらから。
こちらのブログでは、ロックミシンの巻きロック機能を使って、あっという間に作れるハンカチの作り方をご紹介しています。
さらに、チャームも作ってみました。
ランドセルやバッグに着けてくれたら嬉しいです。
生地からキーホルダーまで作れるのは、個性的で、細部までこだわったデザインのmaffonの生地ならでは。作り方はこちらからどうぞ。
最後の最後のハギレは、ちょうどパンツの膝部分に穴が開いていたので、裏に接着芯をつけて、ワッペンにしてつけてみました。
これで、1mのハギレを使い切ることができました!
無駄なく生地を使うことができ、気分もすっきりです。
1mの生地から、これだけの入園・入学グッズアイテムができました。
皆さんも必要なアイテムに合わせて、生地のサイズを計算しながら、楽しみながら作ってみてください。
スタッフも作る前には、生地をできるだけ無駄なく作るよう、何度も下書きして計算しました。久しぶりの算数に頭を使いました(笑)。
入園・入学グッズ、こちらの移動ポケットもおすすめです。
初心者の方でも、一つ一つの工程を丁寧に、ゆっくり縫えばきっと大丈夫。少しくらいサイズが小さくなっても、縫い目が曲がっても大丈夫です。
きっとお子さんが喜んで使ってくれるグッズが出来上がりますよ。
春まではまだまだ時間があります。
是非、素敵な入園入学グッズで新たな門出をお迎えください。
作られた作品を、InstagramなどSNSにあげる際は、
#maffonレシピ作りました
のタグをつけていただけると、とても嬉しいです♪
スタッフも皆様の作品を見て、とても楽しませていただいています。
人気のタイガー柄、お求めはこちらからどうぞ。
Happy sewing with maffon.