こんにちは!maffonスタッフのアンジーです。
以前ご紹介した、maffonの生地でハンカチを作るブログ。
たくさんの方が色々な生地で作ってくださっているようで、とても嬉しく思っています。
入園入学グッズとしてもぴったりです。ぜひ、ハギレ活用にも作ってみてください。(Instagramにあげる際は、「#maffonレシピ作りました」のタグをつけていただけると、スタッフの励みになります♪)
前回は、家庭用ミシンで、初心者の方でも簡単にできる方法をと思い、Wガーゼの裏地を付けたバージョンをご紹介しました。
ただ、ハンカチの作り方は他にもあります!
今回は、そのほか3つのアレンジパターンの作り方をご紹介します。
少し一工夫入れてみたかったり、こんな作り方もあるんだ!と新しい縫い方の習得としても、参考にしていただければ嬉しいです。
前回ご紹介した、Wガーゼの裏地付きの難易度を
Wガーゼの裏地付き(家庭用直線ミシン・難易度★☆☆)
とすると、今回ご紹介する3パターンは、
- 表裏ともmaffon生地(家庭用直線ミシンでOK・難易度★★☆)
- 周りをぐるりとバインダー仕上げ(家庭用直線ミシンでOK・難易度★★★)
- ロックミシンを使って巻きロック(ロックミシン必要・難易度★☆☆)
となりそうです。
使いやすさや作りやすさは、お一人お一人、皆さん違うと思います。
色々な縫い方を楽しみながら、読み進めていただければ嬉しいです。
是非お手元にある生地で、お気に入りのハンカチを作ってみてくださいね。
表裏ともmaffon生地(難易度★★☆)
前回は裏地にWガーゼを使いましたが、両面ともmaffon生地で作るハンカチです。
といっても作り方は同じ。
2枚の生地を中表に合わせて→返し口6㎝残して周りを縫って→四隅を切って→表に返して→アイロンをかけて→ステッチをかけて完成、です。(詳しくは前回のブログをご覧ください)
表裏ともmaffonの生地だと、Wガーゼより縫いにくい場合もあるかと思い、難易度は一段階難しい★★とさせてもらいました。
実際に作ってみましょう。
まずは20㎝四方の生地を2枚用意。
2枚を中表に合わせる時に、ご注意を。
maffonの生地は、伸縮性のあるニット生地。布目と反対に伸びやすい特性があります。(=縦向きと横向きで伸縮率(伸び)が違います)
なので、2枚を重ねるときに、
表と裏で、布目を互い違いにすると、横方向にのみ伸びてしまうような型崩れが防げます。
返し口6㎝を残して、周りをぐるりと一周縫います。
いつもよりゆっくり縫い進めると、二枚の生地がずれるのを防げます。ゆっくり縫うのを心がけてみてください。
縫えたら、返し口から表に返して、アイロンで形を整え、周囲にステッチを入れます。ここも、ゆっくり縫い進めるほうが、型崩れが防げます。
できました!
表も裏もマフォン生地のハンカチの完成です。
厚みは、Wガーゼのものより分厚くなりますが、表と裏どちらもふわふわmaffonの肌触りは、触っているだけで幸せな気分になりそうです。
表と裏どちらもニット生地なので、Wガーゼの裏地バージョンより少し縫いにくいかな?と思い、難易度を★2つにさせてもらいましたが、ゆっくりと、二枚の生地がずれないように注意すれば、きっと初心者さんでも大丈夫だと思います。ぜひ挑戦してみてくださいね。
周りをぐるりとバインダー仕上げ(難易度★★★)
さて、もし上にご紹介したハンカチ以外にも、挑戦したい、違うデザインのハンカチも欲しい、と思ったとき、周りをぐるりと細いテープでくるむようなバインダー仕上げはいかがでしょう。(ただし、家庭用ミシンではかなり難しいとご指摘もいただきました<(_ _)>💦出来上がりがきれいにできずかなり難しいのですが、新しい縫い方に挑戦してみたい方、是非挑戦してみてください)
難易度★3とした通り、最初に紹介した2つより手間はかかりますが、より個性的なハンカチに仕上がります。本体とバインダー部分の色合わせを考えるのも楽しいです。
結構、細長いハギレは、服作りの型紙を置いた時にでるものだと思います。そのハギレの有効活用策としても、ぜひ挑戦してみてください。家庭用ミシンだけでできますよ。
まずは、20㎝×20㎝のハンカチ本体と、巾4.5㎝×長さ75㎝のバインダー用生地を裁断します。
ハンカチ本体の四隅は丸く切っておいてください。
バインダー用生地にアイロンをかけます。
まず半分に折って、
しっかりと形作りたいので、いつもより長めの時間でしっかりプレスします。
一度開いて、
両端を内側に折って、アイロンをかけます。
さらに半分に折って、アイロンをかけます。
最後もしっかりとプレス。
バインダー用生地ができました。
アイロンで折り目をつけてありますが、それでもバインダー用生地が開いてきてしまう時は、クリップで押さえておいてください。
縫い始めます。
本体とバインダーの端を合わせます。
ただ、縫いはじめにご注意!
バインダー用テープの始まりから縫い始めないでください!!
先頭から4㎝ほど離れた場所から縫い始めてください。(あとの工程でなぜ先頭から縫わないかはわかっていただけると思います)
ゆっくり縫い進めて、角まで来たら、
バインダー用生地を角の丸みに沿わせて、縫っていきます。
ずれないように注意しながら、ゆっくり縫い進めてください。
角が縫えました!
同じように他の角も縫い進め、
先頭から4㎝ほど残して、一度返し縫いして縫い留めます。(バインダー用生地は少し余るはずですが、大丈夫です)
テープの先頭と終わりに縫い代1㎝ずつ残るように、合わせて、余った部分を切ります。
バインダー用テープ生地の先頭と終わりを縫い代1㎝で縫います。
縫い代を指で開きます。
先ほど、縫い留めたところから、再度スタートして、本体とバインダー用テープ生地の残りの部分を縫い合わせます
縫いはじめの部分に重なるように、返し縫して縫い終わります。
これでぐるりと一周、テープが付けられました。
アイロンで、出来上がりに形を整えます。バインダー用テープ生地で、本体の端をくるむイメージです。
先ほどの縫い目に、テープ生地の端が重なるようにアイロンをかけていきます。
アイロンをかけ終わったところ。
先ほどと同様に、テープ生地が開いてきてしまう場合はクリップで止めておいてください。
テープからはみ出ないように慎重に、テープと本体を縫い付けていきます。
この部分のステッチ、縫っている時は見えない、生地の裏側も、きちんとバインダー用テープ生地の端が縫えているととってもきれいです。コツは慣れるまではとにかくゆっくりと。練習あるのみです。
しつけ糸でしつけしたり、待ち針で止めたりなどの方法もありますが、私はところどころソーイングペンを使うか、指先で厚みを確認しながら、縫い目がずれないようにしています。
縫えました。
裏側です。
周りはバインダー仕立てで、しっかりしていますが、本体はマフォンの生地一枚仕立てなので、たたみやすく、ポケットにも収まりやすい厚みです。
特にお子さんには、使いやすい厚みだと思います。
慣れてくると、最初のアイロンによるテープ作りの工程は飛ばして、そのまま縫うことも可能です。
テープがずれないように、千枚通しで押さえると、ズレにくいです。
バインダー仕上げにするときは、このように待ち針を使う方やしつけする方も多いと思うのですが、
スタッフのおすすめは、断然、ソーイングペンです!
文房具を使うような感覚で使え、ズレずに、とても縫いやすいです。
とはいえ、スタッフも満足いくバインダーに縫えたことは、恥ずかしながらまだありません。ただ、自分で使う分、手をふくハンカチとしては、少し縫い目がガタついていても問題なし!作ることを楽しもう!と思っています💦
少し難易度はあがりますが、2枚の違う生地の組み合わせが楽しいこのハンカチ。ぜひ、つくってみてください!
ロックミシンを使って巻きロック(難易度★☆☆)
最後に、ロックミシンをお持ちの方にはおなじみ、ロックミシンを持っていながらもまだ試していない方には、ぜひ試していただきたい「巻きロック仕様」です。
巻きロックというのは、マニュアルによると
「布端をひと折りしながら細くかがっていく縫い方」。
実は、私は正確にはよくわからないので(笑)、「布端を見せたままにしたいときのロックのかけ方」、と思ってます。
「巻きロック」は3本針で縫います。
やり方は、巻きロックをやる方の数だけ、好きなかがり幅や送り目がたくさんあると思います。
あくまでスタッフがハンカチを作るときの一例としてご覧くださいね。
よく洋裁の本で推奨されているように、上ルーパー糸(右から2本目の糸)を「ウーリー糸」に変えると
糸と糸の隙間がなくなって詰まった感じの仕上がりになります。
一番右側の糸調子(下ルーパー糸)を6~7に。
かがり幅ダイヤルを「7.5」、送り目ダイヤルを【巻きロック】の「1」にあわせ、
差動は「1.8」くらいにあげて、縫います。
フットコントローラーのスピードをLOWにしておくと、伸びて形が崩れることなく、縫い進められます。
ただ、上の数値は、お持ちのミシンや使用する糸の太さなどにより大きく変わります。色々試していただいて、お好みの数値を見つけていただければ幸いです。
生地は、先に四隅を丸くカットしておきましょう。
あとは、周囲をぐるりと縫うだけです。
縫い始めは生地の方向(伸びない方)の右下から始めると、最後の重ね縫いで形が崩れにくいのでおすすめです。
正方形の生地を縦・横、両方向にひっぱってみて、伸びない方を「生地の方向」と呼びます。
伸びない方の右下から縫い始めてください。
角はちょっとご注意を。直線と同じ速さのスピードで縫うと、生地が伸びてしまい、きれいなカーブが保てなくなることが多いです。
スタッフの場合、縫うとき手前をほんの少し引っ張るようにしてミシンでカーブを描くように縫い進めると、きれいなカーブができます。
波打ってしまうときは、スピードを遅くしたり、生地を抑える強さや向きの手加減を調整したり、差動を強めにしたり、など、ご自身の手の力加減とお持ちのロックミシンにあったやり方で、きれいな丸カーブを縫う方法を見つけていただければと思います。
縫い始めまで戻ってきたら、縫い始めの糸をメスでカット。
メスをLOCKして
2~3cmほど縫い目に重ねて縫い、最後は布端に向かって斜めに逃がすのですが、
逃がした後も、いつも縫うように空環を出すように縫い続けると、生地が伸びてしまいます。
布端まで縫ったら、ミシンを止め、抑え金を上げて、左奥に向かって生地をひっぱると
糸が伸びて出てきます。
糸を切ります。ほんの少しの差ですが、カーブの仕上がりが違います。
特にカーブの部分が波打ってしまっている方は、ぜひ試してみてください。
あっという間にハンカチができるこの「巻きロック」。
「巻きロック」をするときは、下ルーパー糸に「ウーリー糸」を使うよう、推奨されていることが多いですが、
ウーリー糸を使わなくても、巻きロックはできます!
その場合、スタッフ(ロックミシン「衣縫人」使用)は
差動「1.5」
下ルーパー(一番右側)の糸調子「2」
かがり幅ダイヤル「7.5」
送り目ダイヤル【巻きロック「1~1.75」】(1の方が糸と糸の間が詰まった仕上がりになります)
で縫っています。
ただ、この数値はお好みやお持ちの糸やミシンによって、本当に変わります。何枚か縫ってみて、納得・満足いく仕上がりの数値を見つけてもらえればと思います。
送り目ダイヤルを大きくした方が、ザクザク縫った感じが手作りの温かみが出て良いという方もいらっしゃいます。
好きな形が生み出せるのがハンドメイドの醍醐味です。ぜひお気に入りのオリジナルな形を見つけてくださいね!
上が3本ともスパン糸、下が上ルーパーにウーリー糸を使った巻きロックです。
ウーリー糸を使った時との差がお分かりになるでしょうか。
どちらが良い、というものでもなく、本当に、ご自分が好きな形、お好みで使い分けていただければと思います。
巻きロックで作ったハンカチは、一枚仕立てなので かなり薄い作りになります。
ただこの薄さが幼稚園児、保育園児さんなど小さなお子さまにはピッタリ!
小さなポケットにも薄く入りやすく スタッフの子供はこれが一番気に入っています。
小さなポケットにもすっぽり入る薄さです。
上の二つの作り方に比べ、たたんでみると、薄さがよくわかります。
スタッフもスーツスタイルなど、すっきりしたファッションの時は、こちらのハンカチの方が、さっとポケットに入るので気に入っています。
巻きロックについてはこちらの記事もご参考にどうぞ!
いかがだったでしょうか。
コロナで、手を洗うことがより必要になった日常に欠かせなくなったハンカチ。
だからこそ、心がふわりと優しく明るくなるものを使うと、気分も明るくなります。
そして、ハンカチ一つとっても、様々な作り方があるのが、ソーイングの面白い所。
ご自分の使いやすさや、作りやすさに合わせて、ぜひお気に入りの一枚を完成させてあげてくださいね。
一番簡単な、Wガーゼを裏地にする方法はこちらからどうぞ。
入学、入園グッズ作りにはこちらもおすすめです。
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皆さまの作品、ぜひ見てみたいので、ぜひよろしくお願いします♪
Happy sewing with maffon.