こんにちは!maffonスタッフのアンジーです。
先週のハギレセット(W75㎝×40㎝×3点)でできるもの、読んでいただけましたか?
読んでいない方はこちらをチェック→ハギレセット(W75㎝×40㎝×3点)でできるもの
さて、そのときご紹介した、ボクサーパンツの作り方で使った
ロックミシンを使った「両面飾り縫い」を、今日はご紹介します。
両面飾り縫いは、縫いしろが出ないので、
下着などにぴったりな縫い方です。
お肌に密着する下着だからこそ、縫いしろがゴロゴロするのは避けたいですものね。
では縫い方です。
まずはロックミシンをセット。
私はbaby lockさんの衣縫人を使っています。
使う機種、自分の手加減によって、ダイヤルの数値などは変わります!
あくまで数字は参考にご覧ください。
まずは針は1本針、三本糸にして、
糸調子ダイヤルは、
右針0、上ルーパー4.5、下ルーパー7 に合わせます。
つまり、
一番左は針がないので関係なし、その隣から「0・4.5・7」、です。
差動レバーは通常縫うのと同じで大丈夫です。
私はマフォンの布を縫うときは1.3~1.5くらい、
Nより強めに設定しています。
お使いのロックミシンによって、最適な差動をみつけてくださいね。
送り目ダイヤル は 【普通ロック】 3 。
かがり幅ダイヤル は 「M」 に合わせます。
メスは、とりあえずLOCKでスタートしましょう。
(慣れてきたら、1回目の縫製は裁断、2回目の縫製はLOCK、と変えるのもおすすめです。ただ、初めての場合はすべてLOCKでやってみましょう)
さて次は布を準備します。
「パンダの顔が白い方」を表、「顔がピンクの方」を裏、とします。
もし下着を作るなら、肌に当たる方が顔がピンクになりますね。
2枚を「中表」に合わせて、
先ほど設定しておいたロックミシンで縫います。
縫えました。
ここでご注意!
※空環は長めに残しておいてください※
縫い目を平らにするために引っ張ると、針糸が引っ張られ、
空環が短いと、端からするするとほどけてきてしまいます!
ご注意ください。
縫ったものを、開いて、左右の両側からそっとひっぱります。
薄いスムース生地などだと、ここで布が破れてしまうこともありますが、
マフォンの布なら適度な厚みがあり、破れることはあまりありません。
(とはいっても、力加減にはご注意くださいね。まずはそっと引っ張ってみて、徐々に力を入れてみてください)
引っ張り終わった布。
表側(パンダの顔が白い方)
裏側(パンダの顔がピンクの方)
縫い目が平らになっていればOKです。
さて次は、今縫ったところを、
布を「外表」(パンダの顔が白い方が外側)になるように折って、
縫い目をかぶせて縫います。
ここでご注意。一回目の縫製でメスで裁断していたら、
メスをLOCKにすることをお忘れなく。
LOCKしないと、当たり前ですが、せっかく縫ったところが切れてしまいます。
縫えました。
このときも、空環を長めにとることをお忘れなく。
先ほどと同じように、両側からそっと徐々に力を入れながら引っ張ります。
縫い目が平らになっていたら成功です!
裏側。
縫い合わせた部分、
縫いしろがなく、平らになっているのが、お分かりいただけるでしょうか♪
縫い方の順番は
「1回目・中表→2回目・メスLOCKして外表」と私は覚えています。
布の色に合わせ、
右針糸をピンク(裏側(内側)にくる布の色に合う色)
上ルーパー糸を黒(表側(外側)にくる布に合う色)、に変えると、
こんな風になります。
表側
裏側
デザインとして生かせば、色々アレンジできそうですね♪
今回はわかりやすいように、下ルーパー糸は赤としましたが、
ピンクか黒にすれば、より布にあった出来になると思います。
この「両面飾り縫い」、私が読んだ本では、
糸調子が左から「1・4・4」(私は「0・4.5・7」)
となっていました。
これで何度かやってみたのですが、
内側は比較的平らになっても、外側がもっこり盛り上がってしまい・・
(これはこれで、デザインとしてアリだとも思うのですが💦)
何回か試作を繰り返し、
糸調子「0・4.5・7」にたどり着きました。
皆さんも、ご自分のロックミシンで、一番よい加減の数値を出してみてくださいね。
前回も書きましたが、この両面飾り縫いを使ったボクサーパンツ、本当に子どもに好評です。
こちらの本に型紙が載っています。
「クライ・ムキのLaLaLa3 ロックミシンで子供服」
120㎝のサイズなら、長さ40㎝で2枚できるので、リバーシブルで二着作るのもおすすめです。
本では、クロッチ(中央の部分)が2枚重ねになるような仕様になっているのですが、maffonの布は適度な厚みがあるため、重ねず1枚で作りました。
先日のホビーショーでは、ディスプレイとして使い、注目を集めました。
型紙の載っている本では、裾も屏風だたみにして、両面飾り縫いで仕上げましょう、と書かれていて、初めの数枚は従っていたのですが、
細かいところの両面飾り縫いは面倒だったので、私は一回折って、ジグザグミシンをかけています。
とりあえず、はいている本人はあまり違いはないようです(笑)。
ハギレを使って、カラフルパンツもおすすめ♪
是非お試しください。
下着は肌に一番近いものだからこそ、いいものを使わせてあげたい。
そして、子どもはもちろん、大人用にもいいのではないか、とスタッフの間で話しており、大人用に作れないか、思案中です・・。
色々な縫い方ができるロックミシン、これからもブログでそのコツを紹介していけたらと思っています。
ニットソーイングには欠かせないロックミシン。
ロックミシンがあると、ソーイングの幅がグッと広がり、本当に楽しいですよ。
魅力いっぱいロックミシン、過去の投稿はこちらです。
魅力いっぱいロックミシン ~ゴム通しいらず♬ウエストゴム付け~
happy sewing with maffon.