こんにちは!maffonスタッフのアンジーです。
今日は、年末年始のサンクスパック(福袋)で、個人的に大好きだった新作のジャガー柄をご紹介します。
力強い手足で、俊敏に走るジャガー。
ジャガーの力強さがジャガードニットから伝わってくるようです。

ジャガーの大きさは横約14cm×縦3.5cm。強くて怖そうなジャガーですが、表情はどこか憎めずかわいらしいのが特徴です。

大きくてがっしりした足と肉球もしっかり表現してあります!

遠くから引いてみると、一見して何の柄なのだろう?と別の柄に見えるのも楽しいです。


大人にも子供にも楽しんで使っていただきたいジャガー柄。
ジャガーだから男の子柄、という訳では決してなく、大人の女性がパンツやスカートに仕立てても素敵だと思います。

接結面が多いので生地が安定していて家庭用ミシンでも縫いやすいです。初心者の方でも安心して使っていただけると思います。

いつもの通り綿100%。水通しと熱処理加工が施してありますので伸縮性は安定しているmaffonのリバーシブルジャガードニットです。
キリリとしたジャガーを題材にしながら、ほっこりする感じがあるこの生地。デザイン画を見た時から、
「素敵すぎる!」「自分で早く使いたい!!」と思っていました。
今回、何にしようかしばらく考えて・・・
クッション(枕)カバーを作ってみました。

直接、肌に触れるものだから、クッションカバーは品質の良いものを使いたいですよね。
maffonの生地なら綿100%で、ふわふわの肌触り。
maffonにしかないオリジナルデザインは、個性豊かで、日々の生活の中のアクセントになってくれます。

今回作ったのは、ファスナー付きのクッションカバー。
「ファスナー」と聞くと、何となく「難易度高そう・・・」としり込みしてしまう方も多いのでは。
でも、やってみると、そこまで難しくありません。
何より、自分で作れば、どんなサイズでも思いのまま。ピッタリサイズに仕上げられます!

今回、初心者の方でも作りやすい、ファスナー付きのクッションカバーの作り方をご紹介します。ぜひ挑戦してみてください。

(ファスナーのつけ方は、本当に色々なつけ方があります。今回ご紹介するのは、初心者の方でも、家庭用ミシンでも簡単に作れる方法のご紹介です。もっと、きれいに、もっと見栄えよく、と思ったら、どんどんスキルアップしてお好みのファスナーのつけ方を見つけてくださいね♪)
①クッションや枕の大きさをはかります。
縦横、それぞれはかってください。
今回は、縦40㎝、

横40㎝の正方形のクッションにあうカバーを作ります。

②生地を裁断します
【ポイント】ここ大事です!!
裁断するとき、縫い代を付けずに、クッションサイズそのままのサイズでニット生地を裁断します。
今回は、40㎝×40㎝の正方形クッションだったので、裁断する生地も、40㎝×40㎝の正方形で、縫い代を付けずに裁断します。

なぜ縫い代をつけないかというと、ニット生地は伸びる特性があります。(逆に、伸びない生地は布帛(ふはく)といいます)。だからこそ、Tシャツなどの洋服などに使うと、体の動きに沿うので着心地の良い服となるのですが、クッションカバーはピンっとはっていた方が見た目も良いし、気持ち良いですよね。
縫い代を付けない分、クッションにカバーをかけた時、余分な生地のたるみがない、ピンと張ったカバーに仕上がります。
maffonのニット生地でクッションカバーを作るときは、縫い代を付けずに生地を裁断してくださいね♪(布帛の生地でカバーを作る時はもちろん縫い代がいります!ご注意ください)

また、生地の方向(布目)がファスナーを付ける向きに平行になるように裁断してください。

生地の方向(布目)って何?と思われる方はこちらもご参照ください。
③ファスナーを付ける生地端を折ってアイロンをかけます
ファスナーを付ける位置の生地の端を内側に1㎝折って、アイロンをかけておきます。

ちなみに、端から〇㎝折ってアイロンをかけるとき、市販のアイロン定規もありますが、私はハガキに、自分で線を描いて使っています。ソーイングの道具一式を買わなくても、身の回りで使えるものも結構あるものです。
(ただし、年賀状などのハガキだと、熱で溶けてしまうインクもあるようです。生地に汚れが付かないつかないようにだけ、ご注意ください。)

④ファスナーを用意します
今回は40㎝×40㎝のクッション用だったので、50㎝のフラットニットファスナーを用意しました。


ファスナーにもいろいろながありますが、フラットニットタイプだと、ハサミで切ることもでき(!)、ミシンでゆっくりと縫うこともできるので、扱いが楽です。

最初に、必要な長さにファスナーを切ってしまう方法もあるのですが、今回は最初の長さのまま縫い付けて、後半で余分なファスナーを切る方法をご紹介します。

ちなみにファスナーの各部の名前ってご存じでしょうか?
動く部分は「スライダー」、ファスナーの上の止まりは「上止(うわどめ)」、上止より上のテープ部分は「上耳(うわみみ)」です。

同じように、ファスナーの下の止まりは「下止(したどめ)」、下止より下のテープ部分は「下耳(したみみ)」です。

ちなみに、本などで「必要なファスナーの長さ」として書いてあるのは、「上止から下止までの長さ」のことです。テープ全体の長さではないので、ご注意ください。

⑤生地を中表に合わせて、先ほど折った生地端(ファスナーを付ける側)の上下2ヶ所を縫います
生地を中表に合わせて(今回は、ダルブルー地に杢グレーのジャガーの絵の側を出来上がりとします)

先ほどアイロンで折り目を付けた所を一度開いて、上下2ヶ所を縫います。

上端、右端からそれぞれ1㎝離れた、下の図の赤線1.5㎝部分だけを縫います。(2ヶ所めは、下端、右端からそれぞれ1㎝はなれた部分になります)

1.5㎝の縫い線は、先ほどアイロンで付けた折り目が目印になると思います。
細かい部分でちょっと難しいですが、ずれないように、慎重に縫えば大丈夫です。頑張ってください!

⑥縫った部分を開いて、ファスナーを裏向きに重ねてまち針で止める
⑤で上下2ヶ所縫ったあと、カバー裏側が上になるように生地を置きます。

もし、1㎝の折り目が取れてきてしまっているようだったら、再度アイロンでプレスしておきましょう。

ファスナーを裏向きに置きます。⑤でミシンで縫った部分の穴(開きどまり)と、ファスナーの上止(スライダーが一番上にくる位置)が重なるように置きます。(↓の写真、二つの赤丸を重ねる感じです)

ファスナーと生地を待ち針で止めていきます。

ファスナーの生地端は1㎝、先ほどアイロンで折った縫い代も1㎝です。ちょうどファスナーの生地端とクッション生地端が重なるように、待ち針を打っていってください。
細かい部分、縦に待ち針を打つのに、少し指先チクリとするかもしれません。気を付けて固定していってくださいね。
そのままだと、ファスナーの方が長いので、下止がクッション生地より出た状態ですが、そのままで大丈夫です。(先に、ファスナーの長さを調節してから縫い付ける方法もありますが、今回はこのまま下が出たまま、進めていきます)

表に返すと、このようになっているはずです。

上止より上は待ち針が打ちにくいかもしれません。

こんな時に役立つのが、しつけ用のペン、Sewline!しつけ作業がめんどくさく、細かな縫い合わせが苦手なスタッフもいつもお世話になっています。

Sewlineで固定しておくと、縫うとき、待ち針を気にせず、また生地とファスナーがずれることがないので、安心して縫えます。
ただ、ファスナー全部にSewlineを縫うよりは、気になるポイント(今回だと、縫い始めの上止あたりだけ)のような使い方をするのが効果的だと思います)

こちらの生地もご参考にどうぞ。
⑦ファスナーと生地を縫い合わせます
ミシンで、↓の赤線の位置をぐるりと縫い合わせます。

向かって右側の上止(赤丸の位置)から、スタートしましょう。
(画像ではファスナーが閉まった状態ですが、閉まった状態からでは縫い始めが縫いにくいので、半分ほどファスナーを開けた状態で縫い始めてください。)

縫う位置は、ファスナーの片側の真ん中あたりを縫ってください。

ファスナーのスライダー部分に近づいてきたら、

ミシンを一度ストップ。抑え金を一度あげて、

スライダーを奥に逃がしてから、

また抑え金をもどして、縫い始めましょう。

生地端まできたら、

生地端から2センチのところでストップ。

方向を変えて、

ファスナーの上を3,4回返し縫いします。

ファスナーの上をミシンで縫うのが怖いかもしれませんが、ゆっくりゆっくり縫えば、フラットファスナーならミシンを傷めず、針も折れることなく縫えます。ゆっくり、焦らず、一番遅いスピードで返し縫いしてみてください

返し縫いが終わったら、また90度向きを変えて、

縫い進めます。

またスライダーが近くなったら、一旦ミシンをストップ。

抑え金をあげて

スライダーを奥に逃がして

また抑え金を下ろして、縫い進ます。
生地端から2㎝のところまで来たら、

先ほどと同じように、90度向きを変えて、3,4回返し縫いします。

ファスナーが縫い付けられました!

まだ完成ではありませんが、ファスナーを付けられるとなんだかうれしくなります。


ぜひぜひ開いてみて、開け心地を確認してくださいね♪

さてさて、先ほど残しておいたファスナーの下のあまり部分。
チョキンとハサミ(文具用で大丈夫です。裁ちばさみは生地を傷めるので使わないでくださいね)で切り落としてください。

ファスナーの端がほつれてくる場合、薄くボンドを縫ったり、ジグザグミシンで端をかがってください。


これで大丈夫。ほつれてきません。

⑧クッション生地の残り3辺を縫い合わせる
ここまで来たら、あともう少しだけ。中表になるように、半分に折って、残りの3辺を縫います。縫い代は1㎝です。

ただし、ご注意!!!
ファスナーは3分の2ほど開けておいてから、中表にして縫ってください!!


ここでファスナーを開けないまま、縫ってしまうと、最後に表に返せなくなってしまいます!
最後まで油断せず、お気を付けくださいね。
また、縫い始めと縫い終わりにくる、ファスナー部分は、ファスナーをよけて縫ってください。

細かい部分は、ひたすらゆっくり縫うのが、うまく仕上げるコツです!

縫い終わったら、

切れる場所は、角の生地を切っておきましょう。表に返した時に、角がピンととがってきれいです。ただ、ファスナー部分など切りにくいところはそのままでOKです。無理して生地を切ってしまわないようにしてください。

⑨表に返して、完成です!
さぁ、うれしい瞬間。先ほど開けておいたファスナーの開いた部分から、表に返して、


クッションを入れたら、

ピッタリサイズのクッションカバーの出来上がりです!!

ファスナーもきちんと開閉できて、満足いく仕上がりになりました。


サイズが変わっても、作り方は全く同じです。

自分にあったピッタリサイズを作れることがハンドメイドのだいご味。
最初は難しく感じるファスナー付けですが、実際に手を動かしてやってみると、思ったほど難しくないのがわかってもらえるかと思います。
ファスナーを付けると、やっぱりピンっと布が張ったカバーができるので、おすすめです。

少しくらい縫い目が曲がったり、ずれたりしても大丈夫です。
是非、楽しんであなただけのクッションカバー、作ってもらえればうれしいです。

何より、maffonの生地はふわふわの肌触り。
スタッフの家では全員、この枕カバーが手放せません。



お気づきになられた方もいらっしゃるでしょうか。
子どもが来ているのもジャガー柄です。130サイズ。
かっこいいクールなTシャツに仕上がりました。

首回りも同じ生地を使ったのですが、ちょうどしっぽのあたりの部分になって、長いしっぽがぐるーんと伸びたような仕上がりになったのが面白いです!

忙しく過ぎていく毎日の生活で、大好きな一着が、ハンガーにきちんとかかっているだけで、とっても嬉しく、心が落ち着きます。

着るものだけではありません。
クッションや枕カバーなど、普段使う身近なものにこそ、マフォンの生地を使っていただけたら嬉しく思います。

そして、少し早いですが、父の日のプレゼントに、クッションだけでなく、靴下などに仕立てても、ぴったりです。
今年の父の日は6/20だそうですよ。コロナで遠方のご家族になかなか会いに行けない方も多いと思います。
せっかくなら、身に着けられるたり、普段の生活で使えるハンドメイドのものを送って、「あなたのことを大切に考えています」と伝えるのはいかがでしょうか。
また、ミシンをお持ちでない方やお子さんには、こちらのクッションカバーの作り方もおすすめです!
なかなか外に出歩けない季節でも、
「自分でこれを作ったんだ」という自信や喜びが心にとっても良い栄養を与えてくれると思います。
丁寧に、大切に作られたものに囲まれて暮らしたい。

こんな時期だからこそ、目に見えない「思い」を日々の生活で感じていきたいと思います。
今回ご紹介した生地はこちら。
Happy sewing with maffon.