maffonデザイン大賞2020の生地 作成ストーリー

2020年、maffon初めての試みとして、開催した「maffonデザイン大賞」。

お客様のデザインを募集し、大賞作品などを生地化するプロジェクトで、たくさんの方からご応募いただきました。

どの作品も甲乙つけがたく、審査はとても難しかったのですが、2020年10月に生地化する3作品を発表させていただきました。

そしてこの度、受賞3作品の生地が完成し、発売開始となりました!

まずは、

大賞受賞  あっつん様の「実験道具くんたち」

ご応募いただいたこの絵が、

こんな素敵な生地に仕上がりました!

ご応募の際は「私は、高校で理科の先生をしています。理科の同僚たちと「実験グッズ」の小物欲しいよね!っていつも話しています。」とコメントをいただいておりました。

生地化するにあたって、小林デザイナーと何度もやりとりしていただいたのですが、日常で器具を使っていらっしゃる方だからこそ、一つ一つの器具の違いなど細部のデザインにまでアドバイスいただき、実際に学校で実験をしているような理系ガール・ボーイでもきっと納得いただける柄が実現できました。

「生徒に間違った情報を届けてはいけない」というあっつん様の強い情熱をスタッフも感じることができ、生地作りの励みとなりました。

この「こだわり」こそ、唯一無二で、あっつん様にしか描けなかった世界だと思うのです。そして、いつも「これまでにないものを」「オンリーワンのデザインを」と強く思って生地作りを続けるmaffonのイメージと重なり合い、このような素敵な生地に結実したのだと思います。

器具の細部のデザインまでこだわりましたが、それと同じくらい見ていただきたいのは、実験道具君たちのこの表情!

必要最低限の線ながら、個性を的確に表現した元の絵を再現しました。

規則正しく、決して浮つくことはない。自分の役目にまっすぐな、道具君たち。そんな性格をあらわすような、この素敵な表情にもぜひご注目いただきたいです。

お洋服にしても面白いし、学校に持っていくバッグなどにしても素敵です。

皆さんに使っていただくことで、さらにこのデザイン、生地の魅力が広がっていったらうれしいです。

スタッフは、ランチョンマットにしてみました。

食卓がなんだか明るくなりました。

是非皆さんも実際に素敵な作品を作ってみて、この生地の魅力を発見してみてください。

続いて、

子ども部門大賞 riko様(@made_in_riko) 「khitōn」

6歳の息子さんが描かれたという、こちらのとってもキュートな絵が、

こんな素敵な生地になりました。

お子様の未完成なタッチが愛らしい子猫ちゃん二匹をモノトーンで仕上げました。

大きい猫の大きさ横約4.5cm×縦4.5㎝です。

猫ちゃんの向きを上や下向きなどさまざま取り入れたので、生地が無駄なく使えます。

生地にする際は、ぎゅっと鉛筆を握りしめて描いた、子どもらしい線を大切にしました。

実は、この猫ちゃん、山に捨てられていた猫ちゃんで、ご家族が保護された猫ちゃんだそうです。

そんなエピソードを聞くと、さらに気持ちがほっこりします。

捨てられた時は、きっと悲しいストーリーだったこの猫ちゃんたちの人生が、このご家族と出会い、さらに息子さんが絵を描いてデザイン大賞にご応募いただいて、maffonの生地になって、どなたかの元で新しい作品や服になっていく・・・

幸せなストーリーに少しでもかかわれたこと、maffonスタッフとしてとても嬉しく感じています。

さらに、riko様には、ご応募時、生地になった時のデザイン配置図もご応募いただいておりました。

小林デザイナーによると、生地になった時の全体のイメージがとてもつかみやすかったそうです。

もちろん、デザイン大賞では、その人にしか描けない唯一無二の絵やデザイン、その絵に込められた気持ちを一番大切に審査しています。生地にした時の配置図があるから、入賞しやすいということではありません。

ただ、紙に描いた絵の世界にとどまらず、「生地」というmaffonの商品をよくご理解いただいてのご応募に、いつもご愛用していただいていることが感じられ、スタッフ一同、とても嬉しく思いました。

最後は、こちら。

優秀賞 かんき様(@maru_2019322) 「スケーボー犬まる」「スケートボード」「大好きなスケートボード」

ご応募いただいた3枚のこちらの絵が、

こんな可愛い生地に仕上がりました!

楽しくスケボーするまるちゃんをイメージして、スケボーのサイズを大きくしたり小さくしたり、傾けたりとアレンジしてあり、楽しさがぎゅぎゅっとつまった生地に仕上がっています。

スケボー×フレンチブルドッグという組み合わせは、実際にまるちゃんを飼っていらっしゃる飼い主さんだからこそのアイデアではないかと思います。

上の二つのデザインでも、表情に引き付けられましたが、このまるちゃんの表情も、また何とも言えず味わい深く、可愛いです。

ぺたりとスケボーに座る様子も、本当によく描かれていると思います。

見れば見るほど味わい深いこの生地。

ワンちゃん服はもちろん、小さなお子様にも、色々な方にこれからご愛用いただけたら嬉しいです!

この生地を使って、ネッククーラーを作りました。夏の必需品。ハギレでできます。無料レシピもありますので、ぜひ作ってみてください。

以上、3柄が新しくmaffonの商品ラインナップに加わりました。

どうぞよろしくお願いします。

今回、初めての試みだった「maffonデザイン大賞2020」。

小林デザイナーは「元々のイラストの魅力を何倍にもした生地にしたい」との思いで、生地作りに向き合ってきたそうです。

顔の表情一つとっても、自分が描くのとはまた別の描き方があり、また自分では思いつかないモチーフが、「こんなに心をときめかせることがあるなんて」という新たな気づきもあり、「本当に貴重な体験ができた」と振り返ります。

小林デザイナーだけでなく、スタッフ全員が、3柄とも「かわいい!」「素敵!」と胸を躍らせる仕上がりになり、そんな商品を皆様にご紹介することができる喜びを感じると同時に、素敵なデザインをご応募いただいた受賞者の方に感謝の気持ちでいっぱいです。

これまでのmaffonのデザインとは全く違う、新たな魅力を持ったデザインが仲間に加わり、とてもうれしいです。

そして、皆様の手でさらに魅力ある作品へと変わっていったら、こんなにうれしいことはありません。

今回、審査の時に大切にしたのは「こんな生地があったらいいな」という思いや、その人にしか描けない個性あるデザイン。

今回の受賞作すべて、身の回りにあるもの、共に生活するものをモチーフにしていらっしゃいました。

きっと私たちの生活の中にも、隠れた魅力あるもの、私たちを幸せにしてくれるものはあるはず。

それは忙しい生活で見えなくなっているだけかもしれませんが、自分の生活の仕方や気持ち一つで、見えてくるものかもしれません。

maffonの生地を通じて、そんな身近にある素敵なもののストーリーが、描き手さんから、お客様へと広がっていったら、本当にうれしく思います。

そして今年の夏は、

「maffonエピソード大賞2021」を募集します!

maffon の生地を使って、こんな喜びがあった、こんな素敵な思い出ができた、など心温まるエピソードを写真とともにお送り下さい。

作品の仕上がりの優劣を競う大会ではありません。

きっと、うまくできなかった作品にも、隠れたエピソードがあるかもしれません。

素敵な思い出を皆さんとシェアできたら嬉しいです。

募集要項など、詳しくはこちらをご覧ください。

「maffonデザイン大賞」、時期は未定ですが、今後も開催予定です。その時はどうぞ、皆様の魅力あるデザインのご応募お待ちしております。

入選された3人の方だけでなく、ご応募いただいたすべての皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。


本当にありがとうございました。

Happy sewing with maffon.